読書記録

2022年08月27日(土) 環れぬ家 / 佐伯 一麦


 十代で捨てた家だった。姉も兄も寄りつかない家だった。老父は心臓病を患い、認知症が進む。老母は介護に疲弊していた。作家は妻とともに親を支えることになった。総合病院への入院も介護施設への入所も拒む父、世間体と因襲に縛られる母。

この小説を連載中の2011年3月11日に、東日本大震災が起きる。


著者の妻の献身に頭が下がる。
義母からきついことを言われても、柚子は都合のいいように「翻訳する」という超絶技巧を発揮することもしばしばある。
こういう人が姑ならいいのだが柚子には子供がいない。


細かく区切られているのに、なかなか読み進められなかった。


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fuu [MAIL]