読書記録

2022年08月20日(土) 海峡の南 / 伊藤 たかみ

 
 祖父の危篤の報を受け、〈僕〉は はとこの歩美とともに父の故郷・北海道へ渡る。若き日に関西に出奔した父は、金儲けを企てては失敗し、母にも愛想を尽かされ、もう何年も音信不通のままだ。親族に促され父を捜す〈僕〉は、記憶をたどるうち「北海道とナイチ(内地)」で父が見せた全く別の面を強く意識しだす。海峡を越えて何を得、何を失ったのか、居場所はあったのか。それは30を過ぎても足場の定まらない自身への問いかけへと重なってゆき……。


                  ー 文藝春秋 ー


 海峡の南 → 北海道からみたら ナイチ だ。

 洋 と歩美 の関係、いいなぁ。


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