読書記録

2021年04月23日(金) 一緒にお墓に入ろう / 江上 剛



墓じまいや、妻と愛人との間で四苦八苦する東大卒のメガバンク常務の主人公が、面白い。
笑える話ではないのだが、母が亡くなり、義母と同じ墓には入らないと宣言する妻。対して、一緒の墓に入ってもいいという愛人。
妻と愛人の言葉でフラフラ振り回され、あげく浮気が頭取にもバレてしまう。
身から出た錆とはいえ、最終的に妻と愛人とが同じ墓に入るというちょっと無理な展開。


お墓のマンションのような今の日本のお墓事情は、よく分かった。

墓じまいに閉眼供養や開眼供養、何と面倒なことか。


弟の納骨で思ったことだが、あの重たい石碑の下に入れられてしまう、というのが何だかイヤだ。
死んだあとはもっと自由でいたい。
さしずめ散骨か樹木葬だな。










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fuu [MAIL]