2021年04月30日(金) |
エリザベス女王のお針子 裏切りの麗しきマント |
作 ケイト・ペニントン
訳 柳井 薫
児童文学の分類。
仕立て職人を父に持つ十三歳のメアリーは、刺繍が得意。花や鳥など、自然の美しさを布に刺していくメアリーの腕は、かなりのものだった。父が仕えるシドニー卿のもとにウォルター・ローリーが訪れた。シドニー卿の妻子がエリザベス女王を訪問するのに同行しようというのだ。そして、その際に身に着けるマントを作るのは、メアリーと父の仕事になった。しかしある夜、メアリーは、カトリック派の数人の男が、女王の暗殺を計画している話を偶然聞いてしまった。そのうえ、そこに来合わせた父が殺されるところまで目撃してしまう…。 父を殺めた執事への怒りを秘めて 女王を救おうとメアリーの機転と知恵の物語。 十三歳恐るべし。
実際にあったことらしいが、映画を見ているようで面白かった。
|