読書記録

2019年12月20日(金) 火口のふたり / 白石 一文


 従妹の結婚式に出席するため故郷の福岡に帰省した賢太郎は、直子と挙式までの短い期間限定でかつての男と女の関係になった。

濃密な日々に区切りをつけたのに、自衛官の婚約者に重大な任務が下ったからと結婚式が延期になってしまった。
その重大な任務は分からないまま、直子は富士山の噴火を思うのだった。


人間なんて本当は一代限りで終わるのが正しい生き方なのだ。その分、人間には子孫など残さずとも充分に意味のある人生を送れるだけの頭脳が与えられている。そこが動物との決定的な違いなのだ。それを本能にたぶらかされて子供など作ってしまうから、肝心の自分の人生がおろそかになってしまう。


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