読書記録

2019年11月06日(水) 羊の告解 / いとう みく

いつもと同じ朝、中学3年生の涼平の父が殺人の容疑で逮捕された。
真相も知らされないまま、母さえもが父に面会できぬまま突如“カガイシャカゾク”となった涼平。
自分は父と同じ加害者なのか、それとも被害者なのか…。

父のことが知られていないかと恐る恐る約束していた縁日には行ったものの、ゆとりのない気持ちのせいでガールフレンドの美夏とは気まずい別れをした。夏休みを経て、友達ともガールフレンドとも連絡を絶ち母の実家に引っ越しした。名前も母の旧姓に変わった。

祖父たちとの事件の話を偶然聞いてしまった小2の弟は2学期から学校に行けていない。
涼平は新しいクラスに溶け込むこともしなかったが、兄が痴漢容疑でからかわれている同級生の女子のことは何かと気になった。



【告解】
罪を神に告白し、許しを求めること。人を殺した父さんは、そして父さんの息子のオレは、許されることを願ってもいいのだろうか。




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