読書記録

2019年10月04日(金) マジカルグランマ / 柚木 麻子

マジカルとは英語で「魔法のような」「不思議な」を意味する形容詞で、グランマはおばあちゃんのこと。
現実には少々身体の衰えがあっても、夢を追いかけて前向きに生きていこうという、ある意味理想的なおばあちゃんの物語。


――主人公の正子は若い頃に女優デビューするも映画監督と結婚して引退、そのまま主婦として義母も介護してして生きてきた。現在は広いお屋敷の中で夫とは家庭内別居状態。75歳目前にして、髪を銀髪にして整え、シニア俳優としてスマホのCMデビューもして「日本の理想的なおばあちゃん」としてブレイクする。

――やがて正子の夫が急死、仮面夫婦だったことが世間にバレて正子はバッシングを受け、仕事を失う。残されたのは古いお屋敷と、夫の死後発覚した借金。家の土地を売りたくても、家を解体する費用がない。そこで正子は、家に転がりこんできた映画監督志望の若い女性・杏奈、近所の主婦・明美さん、ゴミ屋敷の住人野口さんらの協力を得て、自分の邸宅をお化け屋敷にすることを思いつく。

そのお化け屋敷もSNSでの宣伝効果もあって成功して、正子はさらにハリウッドという高みを目指していく。
途中、幼馴染の陽子ちゃんとも再会してまぁ、正子のパワーにはただただ驚かされる。

自分と比べるのも可笑しいけれどパワフルな行動力に圧倒されっぱなしで、
話の展開が唐突すぎて、まぁ、タイトル通りのマジカルグランマの物語だった。









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