2019年01月12日(土) |
105歳、死ねないのも困るのよ / 篠田 桃紅 |
墨を用いた抽象表現主義者として、数えで105歳となった今も第一線で制作されており、どちらかと言えば日本よりも海外でのほうが有名。
『103歳になってわかったこと』 に次いで2冊目として読ませていただく。
タイトルは過激である。 寿命は自分では決められないから、周りの者が亡くなって行ったら自然とあちらの世界に行きたくなるのかもしれない。 あちらのほうが懐かしいというか知った人が多くいるようになった現実。
でも 文中に死にたいなんて言葉は一回も出てこない。
自分は何をしたいのか考えて、人生を工夫する。 多くを持たないことの幸せにも気づくべき。
風はみんなに同じように吹いているから 生と死をあきらめれば、不平はなくなり、平和な心を得る。
これが幸福という定義はない。 あなたがどう自覚するかで、幸福な一生になる。
そして 最後まで自分の足で歩く。
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