読書記録

2018年12月14日(金) 鏡の背面 / 篠田 節子

 ミステリー。

 薬物依存症患者やDV被害者の女性たちが暮らすシェルターで発生した火災。聖母のように優しい「小野先生」と盲目の看護師の二人が入居者を助けて焼死。だが皆が悲しむなか、マザーテレサのような小野尚子の死体は別人だと発覚した。歯形から分かった人物は半田明美。明美の周辺で5人もの男性の不審死があったがいずれも不起訴になっていた。

 試行錯誤で小野尚子の後継者になった優希とフリーライターの知佳とが真相をさがす物語。
稀代の毒婦である明美が何故聖母になったのか。
はっきりコレだ!というのはなかったけれど、今はもう使わなくなったフロッピーを再現したら、明美の内面が記された日記のような書き込みが見つかった。

明美が小野尚子になり替わる前に彼女を追っていた事件記者の長島の存在がキーポイント。

分厚い物語でどうなるかとちょっと心配したけれど、無事に読み終えて良かった。







 < 過去  INDEX  未来 >


fuu [MAIL]