読書記録

2018年12月04日(火) うなぎ女子 / 加藤 元

 お不動さんの参道にある昔ながらの木造瓦屋根のうなぎ屋『まつむら』。
そこにうなぎを食べにくる女子の短編集。

だけど登場する女子にみんな関係しているのが、影の主人公とでもいうべき権藤佑市。
死に役ばっかりのあんまり有名でない俳優。
年齢不詳で何気に得体のしれない男だが、いっつも女の存在がある。

肝焼き
う巻き
うざく
うなぎの刺身
うな重

それぞれの巻で登場する女子が注文したものだけれど、最後のうな重に登場した女子は佑市の母親と娘。
娘は祖母に育てられたが、高3で祖母を亡くし、その後『まつむら』で働く。


この物語を読んでいて、最近めっきり値が張って口に出来なくなったうなぎがすごく食べたくなった。
今は晴れの日というか記念日とかでもない限り、庶民の口には入らなくなったものなぁ。







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