2018年05月08日(火) |
最後の皇后/王 慶祥 (ワン チン シャン) |
映画『ラストエンペラー』は 観た。 愛新覚羅溥儀の弟である溥傑の夫人が日本人だったから、その人が主人公のドラマも観た覚えがある。
でもその清朝最後の皇帝で時代に翻弄された溥儀の妻たちのことはほとんど知らなかった。
ー婉容ー 名門出身で絶世の美女。皇后の地位にありながら、第二皇后文繍との葛藤の中で猜疑心と嫉妬心にさいなまれ、アヘンに犯され廃人として41才の生涯を閉じた。
ー分繍ー 婉容の横暴の下で「天はなぜこれほどに残酷に扱うか」と嘆き、度重なる自殺をはかる。 宮廷から逃亡、法廷に離婚を提訴し「妃の革命」を叫んで勝訴する。
ー譚玉齢ー 溥儀が、婉容おこらしめるためにと迎えた貴族出身の愛妾。 「満州国」皇帝の継承をめぐって関東軍の謀略の犠牲となり、毒殺されたといわれる悲劇の女性。
ー李玉琴ー 溥儀の「御用掛」吉岡高級参謀が皇帝の玩具として強要し、迎えられた貧家出身の女性。恐るべき21か条の「証文」に泣く。
ー李淑賢ー 大戦後の囚人から勤労者となった溥儀に初めて人間の愛をもたらし、最後の皇帝の死を見とった女性。
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