読書記録

2018年04月30日(月) カレジの決断/アイビーン・ワイマン

 現代アメリカで18世紀そのままの生活を営むアーミッシュの人々。
ペンシルバニア州の美しい自然が舞台で、主人公のカレジはは小学校8年生。
温かい家族に囲まれて育ったアレジだが、大人に近づくにつれ、アーミッシュのしきたりに疑問を持ち始める。

アーミッシュにもいろいろなグループがあるらしいが、現代社会において電気も電話も車もない生活が続けられるものだろうか。
もちろんラジオもテレビもないし、移動も馬車で、牛や馬をつかって広大な畑を耕す。
弟が病気になっても医者にもかからない生活はカレジにとって不思議で仕方なかった。
アーミッシュの教えと、自分の意志の間で揺れ動き、ついにカレジはアーミッシュを離れて行った叔父の元に行く決断をする。


それにしても主人公のアレジの強さには感心してしまう。
真夜中に熱を出した弟を何とか助けたいと、暗闇の道を馬車で街に向かう。
結局 弟は亡くなってしまったけれど、それが かえってカレジに決断する力となっていくのだ。





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