| 2014年03月30日(日) |
静人日記 天童 荒太 |
「この人は誰に愛され、誰を愛していたでしょうか。 どんなことで人に感謝されたでしょうか」
坂築静人はそう訪ねて 死者を悼む旅を続けている。 数年前に読んだ 『悼む人』 の、主人公 ”静人” の日記。
できるだけ一日に一度、就寝前の時間に<静人>となり、空と向き合う。 <静人>として、星を、星を隠す雲を見上げ、心にわきたつものを書きとめる。
とは言うものの・・・側面から見たらこれは死者の記録なのだ。 静人は死の経過ではなくて、亡くなった人が 「この人は誰に愛され、誰を愛していたでしょうか。 どんなことで人に感謝されたでしょうか」という視点で悼んではいるけれど、読み進めるうちには心がふるえて、目頭が熱くなり本を閉じてしまうことが何度かあった。
私が生きていくうえで一番不可解と思っていることは人の気持ちなのだが、何故静人はこうも過酷な旅を続けるのだろうか。
|