| 2013年04月17日(水) |
ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂 マーギー・プロイス |
アメリカの女性文学家が、アメリカに残された記録や資料をもとに書いた物語。
土佐の貧しい漁師の息子に生まれ、十四歳のときに乗り組んだ漁船が嵐で漂流、無人島にたどりつき、やがてアメリカの捕鯨船に救出され、その船長の養子になってアメリカの教育を受け、約十年後、日本に帰り着く。すぐれた才能と海外の広い知識を買われて、平民の身でありながら幕府直参に取り立てられ、中浜万次郎と名乗る。 以後、幕末から明治にかけて、日本に海外事情を伝え、開国を勧め、また英語教育に努め、アメリカの科学技術の紹介などにも尽力する。
彼の一生は、波瀾万丈の冒険小説であり、壮大な立身出世物語であり、また感動的なヒュウーマンドラマであり、また一方、激動の幕末から明治にかけての日本とアメリカの政治戦略の縮図でもある。
それでも私が感じたのは、万次郎の運が良かったということに尽きる。 捕鯨船の船長がいい人だったことと、時代が万次郎を認めたということだろう。 それもこれも万次郎の好奇心と勤勉との賜物ではあるけれど。 この物語は私なんかのおばちゃんが読むよりは、小学校高学年から中学生にお薦めしたい。
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