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■ エステル記４章
エステル記４章
モルデカイがハマンにひざをかがめず、
ひれ伏さなかったので、憤りに満たされたハマン。
「ところが、ハマンはモルデカイひとりに手を下すこと
だけで満足しなかった。彼らがモルデカイの民族の
ことを、ハマンに知らせていたからである。それで
ハマンは、アハシュエロスの王国中のすべての
ユダヤ人、すなわちモルデカイの民族を根絶やしに
しようとした。」
とあります。（３：６）
ユダヤ人迫害はヒトラーに始まったことでなく、
ずっと以前からもありました。
その背後には敵である悪魔が働いており、この民族から
イエスが誕生する訳ですから、それを阻止したい
のです。
ハマンの背後にも敵が働いています。
王はハマンの言うことに従って、ユダヤ人虐殺に判を
押して許可してしまいます。
今日の４章では、それを知ったモルデカイが、
着物を引き裂き、荒布をまとい、灰をかぶり、
大声でひどくわめき叫びながら王の門までいきます。
モルデカイの養女エステルは王妃となって、
王の門の中にいます。
モルデカイに使いをやって、訳を聞くと、
モルデカイはこのユダヤ人虐殺の危機を全部話します。
そして、使いに言います。
彼女が王のところに行って、自分の民族のために王に
あわれみを求めるように！と。
エステルはとまどいます。
「王の家臣も、王の諸州の民族もみな、男でも女でも、
だれでも、召されないで内庭にはいり、王のところに
行く者は死刑に処せられるという一つの法令が
あることを知っています。
しかし、王がその者に金の笏を差しのばせば、
その者は生きます。でも私は３０日間、
まだ王のところに行くように召されていません。」
（１１節）
その伝言を聞いたモルデカイは言います。
「あなたはすべてのユダヤ人から離れて王宮にいるから
助かるだろうと考えてはならない。
もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、
別の所から助けと救いがユダヤ人のために起ころう。
しかし、あなたも、あなたの父の家も滅びよう。
あなたがこの王国に来たのは、もしかするとこの時の
ためであるかもしれない。」
（１４節）
初めは戸惑いましたが、そう促されて
エステルも決心します。
「行って、シュシャンにいるユダヤ人をみな集め、
私のために断食してください。三日三晩、食べたり、
飲んだりしないように。私も侍女たちも、同じように
しましょう。たとい、法令にそむいても
私は王のところへまいります。
私は、死ななければならないのでしたら、死にます。」
（１６節）
なんという話でしょう。
モルデカイは行動する人でした。
神に祈って、自分は動かないというのではなく、
祈って、自分も動くのです。
祈らないで、自分だけで動くのもいけません。
祈って、自分も行動する。
そして神様がモルデカイを用いておられます。
神とともに行動する。
そしてエステルへのこのことば
「あなたはすべてのユダヤ人から離れて王宮にいるから
助かるだろうと考えてはならない。
もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、
別の所から助けと救いがユダヤ人のために起ころう。
しかし、あなたも、あなたの父の家も滅びよう。
あなたがこの王国に来たのは、もしかするとこの時の
ためであるかもしれない。」
初め、モルデカイもどうして自分の養女エステルが
王妃に選ばれたのか何も分からなかったでしょう。
エジプトに売られたヨセフもそうでした。
どうして自分の身にそのようなことが起きているのか
なぜ、自分がこのような状況に置かれているのか。
私たちも神様のなさっていることや、神様のお考えを
すべては分かりません。
でも「神様は善き方である」と信じています。
なぜ、このような離れたところに置かれているのか、
なぜ、このような辛い所に置かれているのか、
なぜ失業したのか、
なぜ病気であるのか、なぜ体力が無いのか、
なぜ家族が死んだのか、なぜ災害が起きたのか、
色々分からないことが私たちの身の回りには
たくさん起きます。
でも神様には完全なるお考えがあります。
「この時のためであるかもしれない」
と分かる時が、私たちにも来るかもしれません。
またエステルも行動します。
自分は王宮の中にいるから助かると思ってはいけない。
もし、このような時に沈黙を守るなら、別の所から
助けと救いが起ころう。
2023年03月16日(木)
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