Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 スーパーアグリ新型車デビューはドイツに決定!
2006年07月04日(火)

 少し古い話題ですが、現在4年落ちの旧アロウズA23をベースに急造されたマシン「SA05」での参戦を続けながら、オリジナル新型車「SA06」の開発を続けているスーパーアグリ。完成の遅れが伝えられていたSA06ですが、その投入が来月末のドイツグランプリからになることが、チームから正式発表されましたね。

 SA06は当初フランスグランプリで投入される予定で、開発を急ぐためチーフテクニカルオフィサーのマーク・プレストンは先々週末のカナダグランプリと先週末のアメリカグランプリを欠席しました。SA06はすでにFIAのクラッシュテストに合格しており、フランスグランプリまでにデザインと製作を完了させるという予定でした。
 しかし、SA06に使用するホンダから供給されるギヤボックスのスペックを決定するのにかなりの時間を要したため、スケジュールに大きな影響が出てしまったようです。さらに先月、風洞施設でトラブルが発生したため、すべてのモデルテストを数日間停止しなくてはならないという状況に見舞われました。

 カナダ、アメリカの2連戦を乗り切れば、次のテクニカルサーキットであるフランスグランプリで新型車がデビューするとあって、僕も非常に楽しみにしていたのですが、最終的には1戦遅れでドイツグランプリからで決定ということで、まあ楽しみが1戦延びたという感じですね。

 スーパーアグリはここまで旧型車で苦戦を強いられていますが、現実問題として新型車SA06がデビューしても、入賞圏内に食い込むのはほぼ不可能でしょう。ですから、今シーズンはチームもデビューシーズンですし、学習の年ですから、あまり無理をして早急に新型車をデビューさせなくても、完璧にマシンを仕上げてから新型車をデビューさせればいいと思います。とりあえず無事にF1に参戦できているんですから、じっくりと行きましょう。

 チーム監督の鈴木亜久里は、このSA06で1周につき2〜3秒のタイムアップを期待しているようですが、それはちょっと希望的観測という気がします。しかし、ここまでは全戦最下位でしたから、SA06によってミッドランドやトロロッソあたりとは互角に戦える状況になってくれると嬉しいですね!今の状態ではライバルと戦うどころか完走するだけで精一杯の状態ですからねえ。それでも琢磨は毎戦スタートで2〜3台は交わして前に出て、レースでもマシンの戦闘力不足をものともせずに果敢にバトルを挑んでいますから、SA06の投入によって、琢磨の努力はきっと報われるでしょう。



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