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■ 中田英寿、現役引退!
2006年07月03日(月)
改めて説明する必要はないと思いますが、日本サッカー会のエース、中田英寿が今日、突然引退を発表して衝撃を与えました。しかも日本代表を、ではなく現役を……。まだ29歳という若さで引退を決意した中田、今後の日本サッカー界に大きな影響を与えるのは間違いありません。
中田は今日午後9時に自身のHP上で突然引退を発表しました。その全文は様々なニュースサイトで閲覧できると思うのでここではご紹介しませんが、中田の言葉を借りれば、彼は20年もの間「サッカー」という旅を続けてきたが、これからは別の新たな旅に出たいとつづられていました。 他にも日本のエースとしてチームを変えようと努力し、苦労を重ねてきましたが、その責任感と重圧が凄まじいものであったことが伺える内容が書かれていました。
彼は、半年前から引退を考えていたようですね。半年前と言えば、所属のイングランド・プレミアリーグのボルトンで出場機会に恵まれなかった時期と重なります。自身が「半年ほど前からこのドイツワールドカップを最後に約10年間過ごしたプロサッカー界から引退しようと決めていた」と語っていましたが、引退を決意して臨んだ最後のワールドカップは、残念ながら1次リーグ敗退という結果に終わってしまいました。おそらく彼は、ブラジル戦で燃え尽きてしまったのでしょう。
中田の突然の引退発表は、日本国内だけでなく海外でも大きな衝撃を与えました。イタリア・セリエAを舞台にして対戦した選手も多く、MFのピルロは「えっ、引退? 29歳? 若すぎるよ。でも、彼が決めたからには正しい判断なんだろう」と残念そうに話していたそうです。 かつて中田にゴールを決められたことがあるGKブッフォンは「彼は道を大きく切り開いた。最高のプレーヤーだよ。若すぎる。でも、他のことをするのならばよい決断になるかもしれない」とコメント。ASローマ時代にともに優勝を経験、中田にとってポジションを争うライバルだったトッティは質問には答えず、無言だったそうです。 中田が公式HPに引退を発表して約1時間後には、イタリアのガゼッタ・デロ・スポルト紙やコリエレ・デラ・セラ紙のネット上で最新ニュースとして続々と掲載され、中田の存在感の大きさを示しました。
サッカー日本代表は、ジーコ監督に代わってオシム監督の起用が決定したばかりですが、オシム・ジャパンではいきなりエースがいなくなり、チームの建て直しは非常に難しくなりそうですね。今の日本の選手で、中田と同レベルの選手はいないでしょう。また、オシム監督も言っていましたが、中田のような選手が今後再び誕生するには長い時間がかかると思います。残された選手たちの成長に期待したいですね。
さて、中田は引退後どうするかについてはまだ何も語っていませんが、彼は数々のCMに出演しており、サッカーに関係なくその知的な印象がCMの好感度に繋がっており、引退してもその魅力が薄れることはないと思われます。また彼は、現在公開中のジダン、ベッカム、ラウルらスター選手が特別出演して話題を集めている米英合作のサッカー映画「GOAL!」に本人役で出演しており、そのシリーズ第3弾(来春公開)に出演することも決まっています。もしかしたら中田は今後俳優として第2の人生を歩んでいく可能性もありますね。
僕としては、中田のそのずば抜けた頭脳と洞察力、そして自身の技術を活かし、選手を育てていくという意味も込めて、是非ともチーム監督になってもらいたいですな。まずはJリーグのどこかの監督になって(たぶん無理でしょうができればエスパルス)、いずれは日本代表の監督になって欲しいです。中田のサッカーに対する哲学なら、きっと日本サッカーの未来は明るいと思うんですけどね。
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