Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 Makoが提案するF1が面白くなる方法
2006年05月29日(月)

 今シーズンのF1も第7戦を終えて中盤に差し掛かろうと言うところですが、やはり新しいノックアウト方式の予選や2レース1エンジンのルールなど、大きく変わったレギュレーションによって、何かと不都合が出ていますよね。
 ノックアウト方式の予選では、先週末に行われたモナコグランプリで、あの狭い市街地コースで15分という短い時間で22台のマシンがどうやってクリーンラップを獲るんだという問題が露呈し、また1基のエンジンを2グランプリで使用しなければならないため、マクラーレンのようなエンジンの信頼性に問題を抱えるトップチームがエンジン交換によってグリッド降格のペナルティを受け、その結果チャンピオンシップをつまらなくしてしまっているという問題も出てきています。

 一方、ドライバーラインアップに関しても、昨年の王者で今シーズンもポイント争いで首位を独走しているフェルナンド・アロンソが来シーズンからマクラーレンに移籍することが決まっており、それに伴いキミ・ライコネンもフェラーリに移籍するのではと囁かれていて、ミハエル・シューマッハ如何によってはシューマッハ&ライコネンという夢のフェラーリ・デュオが実現するかも知れないと言われています。

 そういうわけで、現時点では来シーズンがどのような構図になっているのかまったくわからない状態で、様々な憶測が飛び交っているわけですが、ここで現在噂に挙がっているものを含め、僕自身の突拍子もないアイディアも交えつつ、来年こうなればF1は確実に面白くなるだろうという理想案を提案してみましょう。
 初めにお断りしておきますが、以下に書く内容はすべて推測あるいは何の根拠もない希望などで、事実とは異なります。


【レギュレーション】

●予選
 予選は土曜日の午後に1回おこない、60分の中で12周を自由に周回し、そのベストタイムを予選タイムとする2003年までの方式に戻す。燃料搭載量なども自由なので、タンクを空にしてのスーパーラップも可能となる。

●タイヤ
 タイヤはワンメイクで、グルーブド(溝付き)タイヤを廃止し、1997年までのスリック(溝なし)タイヤに戻す。これによりコーナーでのグリップが増し、コース上でのオーバーテイクが増える。

●エンジン
 2グランプリ1エンジンのルールは廃止し、エンジン交換をおこなっても特にペナルティはなし。ただし1ドライバーにつき使えるエンジンは2基までとし、レースウィーク中に2基のエンジンを壊してしまった場合、そのドライバーはその時点で失格となる。


【チーム&ドライバーラインアップ】

●フェラーリ
 1stドライバー…フェリペ・マッサ
 2ndドライバー…ヴァレンティーノ・ロッシ

 脱シューマッハ体制とチームの若返りの一環として今シーズン修行中のマッサをファーストドライバーに擁立。セカンドドライバーにはMotoGP王者のロッシを迎え、話題性は十分。2輪で世界最強とはいえ、カテゴリーも違えば車輪の数も違うため、果たしてロッシがF1でも通用するのかという点では大いに疑問だが、マシンがいいのでドライバーに関係なくそこそこ良い成績を挙げられるのは、今年のマッサの活躍を見ても明らかだ。もはや完全に強さを取り戻したフェラーリに、ミハエル・シューマッハはもう必要ないだろう。ミハエル・シューマッハはトヨタへ移籍する。(後述)

 
●ルノー
 1stドライバー…ジャン・カルロ・フィジケラ
 2ndドライバー…ファン・パブロ・モントーヤ

 マクラーレンに移籍した王者アロンソとトレードでモントーヤがルノー入り。従ってフィジケラと共に今シーズンはセカンドドライバーの2人がコンビを組むことになる。両者とも実力者と言われ、一時はチャンピオン候補に挙がっていただけに、現在最も安定していると言われるルノーで来シーズンどちらかがタイトルを獲得できなければ、2人の実力はそれまでだということである。


●マクラーレン・ルノー
 1stドライバー…フェルナンド・アロンソ
 2ndドライバー…キミ・ライコネン

 まずエンジンは、いい加減すぐ壊れるメルセデスに見切りを付け、アロンソがらみでルノーからの供給を受ける。その関係でトランスミッションも現在のルノー同様6速となり、エンジンにもドライバーにも負担が軽くなる。もちろん新しいエンジンなので初年度である来シーズンはシャシーとのマッチングに問題も出てくるだろうが、もう何年も脆さが改善されることのないメルセデスエンジンを使い続けるよりは遙かにマシだろう。ドライバーは、結局ライコネンはマクラーレンに残り、速さは定評のあるマクラーレンのシャシーと信頼性はピカイチのルノーエンジンに賭ける。彼にとってはチームメイトが誰であろうと全く関係ないだろう。やはりライコネンはマクラーレンが似合う。


●ウィリアムズ・レクサス
 1stドライバー…マーク・ウェバー
 2ndドライバー…ニコ・ロズベルグ

 ウィリアムズが2008年からレクサス名義のトヨタエンジンを搭載するというのは現段階でもまことしやかに囁かれている。ドライバーラインアップは変更せず、新たなワークスエンジンを獲得してこれまで同様また復活を成し遂げることを期待したい。


●ホンダ
 1stドライバー…ジェンソン・バトン
 2ndドライバー…ルーベンス・バリチェロ

 基本的には変更なし。しかし来シーズンの初優勝も厳しいだろう。ホンダはバトンを残留させるために馬鹿げた大金を放出する前に、その大金をマシン開発資金に充て、さらにはピットクルーの訓練を強化するべきだ。現状はかつてセナとプロストでF1を席巻したホンダが聞いて呆れるお粗末振りだ。


●トヨタ
 1stドライバー…ミハエル・シューマッハ
 2ndドライバー…ラルフ・シューマッハ

 ミハエル・シューマッハには、引退前にトヨタでもう一花咲かせてもらいたい。チームメイトは弟のラルフと、史上初の兄弟コンビで話題性も十分。年齢的にトヨタをチャンピオンチームに引き上げるまでにはいかないだろうが、トヨタで初勝利を達成してくれたら、僕はミハエル・シューマッハファンになるだろう。


●レッドブル・フェラーリ
 1stドライバー…デビッド・クルサード
 2ndドライバー…クリスチャン・クリエン

 変更なし。エイドリアン・ニューウェイ設計のマシンがデビューする来シーズンは、以前のニューウェイマジックのような飛躍的な進化を期待したい。


●BMWザウバー
 1stドライバー…ジャック・ビルヌーヴ
 2ndドライバー…ニック・ハイドフェルド

 変更なし。BMW体制として2年目となる来シーズン、是非ともジャックによる初表彰台を決めて欲しいものだ。チームは元チームオーナーのペーター・ザウバーにチームへの参加を呼びかけているため、来シーズンも“ザウバー”の名が残る可能性が高い。


●トロロッソ・コスワース
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 このチームの存在理由がイマイチよく分からない。なぜレッドブル自身も新興チームでありながら、そのレッドブルがさらにセカンドチームを作って参戦させているのだろうか。特に意味がないのなら、カラーリングも紛らわしいのでレッドブルと一本化し、空いたチーム枠に新たなチームを入れた方がいいのではなかろうか。


●ミナルディ・トヨタ
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 ミッドランドが早くもチームを売却したがっているようなので、名門チームミナルディを復活させてみた。チーム代表はもちろんポール・ストッダート。実際彼は2008年からの残された最後のチーム枠を巡ってミナルディを復活させるためにエントリー申請をしていたが、敢えなく「プロドライブ」にその座を奪われてしまった。ミッドランドを買い取ってミナルディ復活だ!


●スーパーアグリ・ホンダ
 1stドライバー…ヤルノ・トゥルーリ
 2ndドライバー…佐藤琢磨

 親日家でも知られるトゥルーリをトヨタから引き抜いて、その経験と実力をスーパーアグリの発展に役立てて欲しいものだ。昨年の鈴鹿での琢磨との一件があるので、両者の確執が気になるところだが、陽気なトゥルーリと前向きな琢磨のこと、きっと過去のことはお互い水に流して仲良くやってくれるに違いない。チームとしては、2年目の来シーズンも入賞できるかどうかがやっとだろう。


●ディレクシブ・メルセデス
 1stドライバー…(未定)
 2ndドライバー…(未定)

 2008年からの12番目のチーム枠はデビッド・リチャーズ率いる「プロドライブ」に奪われてしまったものの、日本の企業であるディレクシブがジャン・アレジと組んで組織するマクラーレンのセカンドチーム「ディレクシブ」が、来年からのF1を画策している。実現すれば現在ドイツツーリングカー選手権(DTM)でメルセデスから参戦しているアレジだけに、エンジンもメルセデスエンジンになる可能性が高い。上記のようにマクラーレンと縁を切らせてみたので、メルセデスもディレクシブへのエンジン供給に集中することができ、新興チームであるディレクシブとしても、デビューシーズンから実績のあるトップエンジンを搭載できるのは魅力だろう。


 いかがでしょうか?あなたも僕の案を参考に、自分なりにこんな来シーズンだったら面白くなるだろうというアイディアを考えてみてはいかがでしょうか?良いアイディアが浮かんだら、是非Barで発表して欲しいです。



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