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■ 郵政民営化法案否決!衆議院解散へ
2005年08月08日(月)
今日は非常に大きなニュースがありましたね。
小泉首相が「改革の本丸」と位置づけている郵政民営化法案ですが、衆議院が今日の午後、本会議で法案を採決し、反対多数で否決されました。予想通り野党のほか自民党の一部が反対に回ったようです。参院採決では、投票総数233票、賛成108票、反対125票となりました。小泉首相は郵政民営化法案が参院本会議で否決されたのを受け、衆院解散断行を決断しました。政府は今日午後の臨時閣議で解散を決定、衆院はその後の本会議で解散されます。衆議院解散総選挙は30日に公示、9月11日に投票となります。
僕個人的には、郵政民営化法案には賛成でした。従って今回参議院で法案が否決されたのは非常に残念でなりません。現在国が運営している郵便局には、国民が預けている莫大な郵便貯金があるわけですが、このいわば国民のお金が日本道路公団の負債に当てられたり、さらには各地の観光名所に点在する郵便局員専用の保養所の負債に当てられたりしています。しかも郵貯が道路公団に流れていることで、その資金で談合が行われているのは周知の事実です。また、郵便局員専用の保養所はどこも広大な敷地と豪華な施設を有しており、そのすべての施設は多額の赤字を出しており、さらにその存在が温泉地や旅館などの地場産業に影響を及ぼしているのです。
そして、東京駅に降りたことのある方なら見たことがあるかもしれませんが、東京駅丸の内南口を出たところには、1931年に建てられた5階建ての東京中央郵便局が広大な敷地を占領しています。 東京中央郵便局は逓信省の吉田鉄郎による設計で、完成した当時はブルーノ・タウト、アントニン・レーモンドという2人の著名な来日建築家に大絶賛をうけた傑作といわれ、歴史的建造物ではありますが、建っている場所は今や東京の一等地ですよ皆さん!そんな場所で、廻りには高層ビルがひしめいている中で5階建てって、どうかと思いませんか?しかもこの敷地内にある広い駐車場から、毎日何台もの集配車や大型トラックが出入りしていて、ただでさえ交通量の激しい東京駅前で渋滞を引き起こしているのです。 そもそも中央郵便局が東京駅の目の前に建てられたのは、鉄道で郵便を地方に運んでいたからなのです。しかし、現在では地方へ送られる郵便物は陸路や空路を使って運ばれますので、中央郵便局が東京駅前にある必要は全くないわけです。
東京駅丸の内南口にある東京中央郵便局
このように、現在のように国が郵便局を運営しているということは非常に無駄が多く、さらに莫大な郵便貯金が保養所や日本道路公団の負債に当てられ、しかもその一部が談合の資金にもなっているわけです。郵便局の運営が民間に委ねられれば、国民が預けている大事な預金は道路公団に流れることもなくなり、それによって談合の資金源を絶つことができることになります。また中央郵便局も、もっと値段が安く交通の便がよい土地に移転すれば、その跡地となる東京駅前の一等地も売却でき、有効に活用することができるようになるわけです。
今回参議院で郵政民営化法案が否決されたことで、小泉首相が衆議院の解散総選挙に踏み切ったことは大いに賛成ですね。しかし、いくら国民にその是非を問うとはいえ、仮に選挙で郵政民営化法案が国民に支持され、再び自民党が政権を握ったとしても、自民党内の郵政民営化法案の反対派を何とかしなければ、状況はまったく変わらないことになります。自民党執行部は今回の選挙で、法案に反対した議員は自民党として公認せず、賛成した議員は公認すると言っています。選挙まで時間はわずかしかありませんが、郵政民営化法案に関しては、自民党としての考えを統一して欲しいものですな。
国会でいつも揚げ足を取っては何に対しても批判しかしない、ただ政権が欲しいだけの民主党は問題外として、誰か亀井さんを説得してくれ〜!
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