Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 続・リビングデッドな夜
2005年08月06日(土)

(前回の続きです)

 さて、「ドーン・オブ・ザ・デッド」は昨年公開された映画で、昨日ご紹介したジョージ・A・ロメロ監督の「ゾンビ」を現代的な解釈でリメイクした作品ですが、謎の“病気”に感染しゾンビと化した死者たちと、巨大ショッピングモールに逃げ込んだ生存者たちとの死闘を、オリジナルに負けない残酷描写にユーモアを織り交ぜスピード感溢れるタッチで描いています。
 ストーリーを簡単に説明しますと、舞台は米ワシントン州エベレット。看護婦のアナは、この日もいつものように仕事を終えると愛する夫ルイスと暮らす自宅へ帰り、一日を終えた。翌朝、彼女たちの寝室のドアが外側から静かに開けられる。ドアの向こう側には、隣家の8歳の少女ヴィヴィアンが佇んでいた。少女はルイスが異変に気づく間もなく、人間離れしたスピードで襲い掛かってきた。そしてルイスは絶命してしまう。が、間もなくルイスは息を吹き返し、今度は彼がアナに向かって襲い掛かってくるのだった。何も分からないまま、とにかく必死で屋外へと逃げ出したアナだったが……というもの。

 この映画はリメイクながら、ロメロ版ゾンビと決定的に違うものがあります。それは、ゾンビの動きです。この映画に出てくるゾンビは、とにかく動きが速い!幼い子供やよぼよぼだったお婆さんまでものすごい速さで襲いかかってきます!ロメロ版のようにのろのろと彷徨うように歩くゾンビだったら、分散していればゲームの「バイオハザード」のようにひょいひょいとよけながら走って逃げることもできますが、この映画のゾンビは、生きた人間を発見するやいなや、猛スピードで突進してきます。こんなに素早いゾンビは嫌です!素早いと言うだけでやられる確率が上がりますから!

 この映画を観ている最中に、どうも観たことがある人が映画の中のブラウン管に映っているなあと思ったら、この映画のすぐ前に観たロメロの「ゾンビ」で最後生還したSWAT隊員役のケン・フォリーが、この映画ではテレビの中の伝道師役として再登場していました。彼は1978年の「ゾンビ」で生還し、2004年の「ドーン・オブ・ザ・デッド」でその教訓を伝えたかったのでしょうかねえ。

(さらに続いちゃったりして……)



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