Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 真夜中の「西部警察」(後編)
2004年06月09日(水)

(前回のあらすじ……前回をお読み下さい)

 そしてクライマックス!組織にさらわれた恋人を救うべく、罠と知りながら単身組織のクルーザーに乗り込むジョー!そしてそれを知った大門刑事は、大門の足「MACHINE X」で出動!大門がクルーザーに到着するのとほぼ同時に他の大門軍団も合流!うーん!計ったように正確なタイミング!そしてクルーザーに乗り込む大門軍団!……犯人たちはなぜクルーザーを接岸したままだったのだ?クルーザーで沖まで出てしまえば邪魔されることもなかったのに、接岸していたら警察に簡単に乗り込まれてしまうから、クルーザーを使う意味がないような気がするのだが……。この組織、頭がよくないのだろうか……。

 人質を楯にジョーが犯人に撃たれようとしたその時!大門のトレードマークであるショットガンが火を噴く!このショットガンは、大門が出動に当たって(特に話の最後の方では)、散弾銃を携えて特車に乗り込むのが常なのです。ロス市警も びっくりです。彼の散弾銃はライアットショットガンのレミントンM31で、威力は抜群ですが、かなりの至近距離から撃った場合もあるので、相手の具合が心配でした。今回も何発も犯人めがけてショットガンをぶっ放し、それじゃあ犯人が死んじゃうじゃないかと心配していたら、何のことはない、犯人は意外と軽傷で、連行されるときも平然と自分の足でふてぶてしく歩いていました。……ひょっとして大門のショットガンは威嚇のための空砲で、他の団員が撃った拳銃が犯人に当たったのか!?ちなみにこの大門のショットガン、PART2の第9話から発砲音が変わります。

 そして人質の安全も考えずにドンパチを始めたばっかりに、犯人の凶弾がマストに縛られたジョーの恋人の肩口に命中!全てが片付いた後にジョーが恋人の元に駆け寄るが、なぜか恋人の表情がアップになった途端青白くなっている!まさか!まさか!今にも死にそうな分かりやすい顔色!恋人は最後に「ジョー、ごめんね……」(最後まで棒読み)と言い残して絶命!肩を撃たれただけだと思っていたのに、致命傷だったのかああああッ!あっけない!あまりにもあっけなさ過ぎる!設定上もはや登場させられないから降板させられたのか!ジョーは逆上し、連行される犯人のボスに殴りかかります。あのー……一応ショットガンで撃たれているんでケガしているんですけど……。そしてジョーは大門に「警察なんて辞めてやる!もう絶対警察になんか戻るもんか!」と言い放ち、手錠と警察手帳を投げ捨てて走り去ってしまいます。

 翌日、西部署では大門軍団が「ジョーは本当に戻ってこないのか」という話題で持ちきり、誰かが「あいつはきっと戻ってくるさ」と言います。そして何気なく窓を見ていた二宮係長(庄司永建:ポリデントのCMをしていた人)が、「おやおや、噂をすれば……」とにこやかな笑顔を見せます。窓の外では、何とジョーが照れくさそうに外に停まっているパトカーの陰に隠れて、中の様子をうかがっているではありませんか!そんなジョーをからかおうと、パトカーを洗車するついでに外に出てくる大門軍団の面々、そしてジョーもばつの悪そうな顔をしながら洗車を手伝おうとして和気相合の雰囲気!……ジョー!あのタンカ切った勢いはどこへ行ったんだ!?プライドというものがないのか!それから……恋人を殺されてしまった悲しみは、一晩で癒えたのか? 最後はその様子を木暮(石原裕次郎)がブラインドの隙間を指でカチッと押し下げて温かい目で見守るというお約束の仕草でエンディング。

 それにしても、渡徹也、峰竜太、三浦友和と大門軍団の面々がみんな若いのに対し、なぜか舘ひろしだけはあまり変わっていない!サングラスをかけているからなのか!?それともこの頃から老け顔だったからなのか!?ちなみに舘ひろしはPART1の第109話から鳩村英次刑事として登場していますが、実はPART1の第1話から30話まで暴走族出身の巽総太郎刑事として登場しており、巽刑事は第30話で通園バスに仕掛けられた爆弾を外して広場で放り投げた際にまともに爆圧を受け殉職し、西部警察における殉職第1号となりました。設定では巽刑事も鳩村刑事も、血縁関係は全くないそうです。誰も鳩村を見て「死んだ巽と瓜二つ!」と思わなかったのだろうか……。


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