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■ 武蔵丸引退
2003年11月15日(土)
大相撲九州場所7日目、今場所左手首の故障による6場所連続休場から進退を賭けていた横綱武蔵丸は、土佐ノ海戦に破れて3勝4敗と黒星が先行し、同日引退を表明しました。
武蔵丸は1989年6月に18歳でハワイから来日、同年9月の秋場所に初土俵。離れても組んでも取れる安定した取り口で、わずか2年で入幕を果たし、さらに94年初場所後に大関に昇進、99年夏場所後には、外国出身力士では、ハワイの先輩、曙に続く2人目の横綱(第67代)昇進を果たしました。大関在位中の96年1月には日本国籍を取得して帰化、体重235キロは、歴代横綱では最重量。幕内通算勝ち星は、千代の富士、北の湖、大鵬に次ぐ歴代4位の706勝。横綱在位は27場所。
先駆者の高見山(東関親方)に始まり、黒船襲来と騒がれた元大関小錦、外国人力士初の横綱に就いた曙、そして武蔵丸は、偉大な先輩たちに劣らない強じんな体で27場所、最高位の横綱を務めて来ましたが、ついに彼の引退で一時代を築いたハワイ勢が完全に終えんの時を迎えてしまいました。今は横綱朝青龍らモンゴル出身力士が台頭、東関親方は「今はモンゴル人の方がハングリー。日本語を覚えるのも早いし、スピード出世が期待できるとあって、スカウトの目はモンゴルに向いている。オレも5年ほどで定年。もう、ハワイからは、いいよ」と寂しそうだったそうです。東関部屋でも約3年前、ハワイから新人を取ったのですがが、日本の生活習慣になじめずに相撲界を去ったとか。
これで現役横綱は朝青龍ただ一人となってしまい、今場所期待されていた武蔵丸と朝青龍の初の千秋楽横綱初対決は叶わぬものとなってしまいました。今場所は栃東がこれまでのところ全勝を守り好調ですが、早く貴乃花に次ぐ日本人横綱に誕生してもらいたいですね。
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