Mako Hakkinenn's Voice
by Mako Hakkinenn



 Mako、「それマコ」を勝手に語る(2)
2002年12月03日(火)

(昨日の続き)
 『それマコ』は元々Maxiさんのサイトの掲示板で、単発のほんの軽〜いギャグとして、第1集の「ど……どのマクラーレンなんだ……」というセリフまでを書き込んだのですが、今読み返してみても、単発で完結させただけあって、やっぱり短いながらもこの部分までが起承転結がしっかりとまとまっているなあと自分でも思います。
 Maxiさんの掲示板で連載させていただいていたとき、Maxiさんが「掲示板連載小説」というバナーを作ってくださったのですが、正直『それマコ』を「小説」と呼ばれることに違和感を感じていました。『それマコ』は小説ではないですからね。むしろスタイルとしてはセリフ主体の『脚本』に近く、僕自身『それマコ』はいわゆる『会話型』の形式にして、ト書きも動きや場面転換を伝えるためだけの極めて簡潔なものに抑え、物語と言うよりはコント仕立ての読み物にしようと意識して書いています。
 読む人を気楽に笑わせようと思ったら、本にして読ませるのならともかく、ネット上で公開するのであれば、文章をだらだらと書き連ねるよりも、適当に行間を空けてなるべくスラスラと読めるものの方が効果的ですからね。

 しかし最近、ちゃんとした『小説』を書きたいと思うようになり、数年前から温めていた構想を元にシリアスな小説を執筆しています。実は元々小説で食べていた時期もあったのですが、5年ほど前に執筆した小説のフロッピーデータが盗まれ、それを他の雑誌で発表されてしまったという事件があり、それ以来小説を書くことをやめていました。今書いている『マツダイラ』という作品は、それ以来の作品と言うことになります。なにぶん多忙な身なのでかなりペースはのろいのですが、この作品をきっかけに、自分の中で新たなアイデンティティを見いだせたらと思っています。


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