思い込みと現実
久しぶりに人様の書いたものに触発され
ここ最近、君について私の気持ちが急激に変化し
たことと重ねてみる。
いつからだったか、君の顔が変形しだした。
プライベートでそういった状態になった人を
過去二人知っている。
そのままにしておくと、鼻の高さまで腫れ上がるし
自然に治るものじゃないから、治療に行くように勧めた。
こういった状態になった人に対して、私の態度は薄情だ。
ふだんから偉そうに上からものを言ったり、薀蓄を垂れる
のが好きな人に対してはなおさら。
素人判断をあれこれしてる間に、悪化しますよ。
私の知る範囲の薄っぺらな知識を披露して
お大事になさいませと、あっさり言って帰宅していた。
栄養状態が悪いことも、昼夜逆転の不規則な生活も
言い出せばきりがないけれど、私は何も言わない。
私たちの最初の頃ならどうだったろう。
仕事上だけの付き合いなら、もっと同情していただろう。
去年の秋、君が入院する羽目になった時、私は心配して
鬱陶しがられた。
愛だの恋だの言ってられるヤツはいいよな、と言われた時
最初とはあまりに違うので落胆した。
あれこれ積み重なって、私は君に愛想を尽かした。
そして東京に来てからの君の態度、行動、言葉
だらしない習慣を知り、私の気持ちは完全に離れてしまった。
恋人は恋する人だろう?
愛人は愛する人、だからあいびとと呼ぶよ。
こう言って私をあそこから連れ出し、一生守っていくと
言ったのは、はるか昔のこと。
彼からのメールは、これを意識したものだった。
いつまでも恋人でいようね。
恋する気持ちを忘れたくないから。
今は3年半前に出会った頃のような気持ちでいる。
君の言う「あいびと」は、家政婦か女房役を
させるためのステキな口説き文句だった。
「愛人」と書いて無理やりに「あいびと」と読ませても
長続きしなかった。
恋はいつか冷める、愛も薄れる。
よい面だけを見て、気になる面に目をつぶるか
気づかないのが、恋愛の最初だけれど。
ドキドキもなく、渡りに船だろうと言い放った君。
これが君と私の関係の本質なのかもしれない。
彼から取り急いだ様子のメールが来た。
仕事するどころではない何かが起こったらしい
怪我したわけじゃないから心配しないで。
私たちが何か行動を起こすと、必ず敏感に反応する影。
理由は書いてなかったけれど、過去の経験から
察してしまう。
ただ以前と違うのは、こうやってメールでごめんねと
謝り、後日詳しく説明するとあったこと。
2005年02月12日(土)
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