眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・あなたに恋はしたくない:綾ちはる

ボーイズ小説・あなたに恋はしたくない(ショコラ文庫)綾ちはる

小説家受は少年のイマジナリーフレンドがいる。元は中学時代の同級生攻で好きになったが振られた相手で、10年後攻が格好良い男前になって現れて同居する事になり…。
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。可もなく寄り。
受は小説家。読者を選ぶタイプの作風。父親が失踪し義理の母親にののしられながら育つ。猫のようにつり上がった目はミステリアスな印象を与える。鼻梁が通っていて唇が薄く手足が長くてスタイルが良い。幼い頃からスカウトされてきた。整いすぎた容姿。
攻は有名製薬会社の課長。優秀な社員で出世頭。180近い長身。闇にとけ込み壮なほどの黒髪に同じ色の深い瞳。迫力のある端整な顔立ち。昔は華奢で可愛い顔をしていた。家事は一通り出来る。
中学時代に好きだった相手攻との再会物。
受は実母は亡くなり実父に失踪され義理の母親に育てられたが言葉の暴力ですっかりスポイルされ精神的に追い詰められてきた。心の逃げ場として好きだった攻の幻を作り出しずっと一緒に暮らしてきた。
後書きを読むと不思議な話の1つらしいが、前作のような不思議さとはまた別というか、この作品が不思議な話とはあまり思えない。
昔の攻は可愛く華奢で体格や外見は成長後、受攻で逆転している。
最後は受が義理母を見切る展開が唐突で、これならもっと早く見切れるんじゃないかと思わないでもない。
ついでにメインキャラはまあ気にならなかったんだけれど、脇のエピが引っかかるのが幾つか。
以下ネタバレ入るので注意。


受父が受と嫁を捨てたのは多額の借金のためで、二人のために離婚したみたいな説明になっていたけれど、20年後ぐらいに再会した時はいい人みたいに出てきていたが、借金は返せたんだろうか。返せていなかったら受はたかられるんじゃないと(受父にその気がなくても受は気にして融資するだろうし)邪推するし、返せていたんだとしたら誰かと再婚する前にまず受と嫁に詫びに来るべきではないんだろうか。
ついでにそんな多額の借金の理由はなんなのか。
義理の受母も大概な酷い親だけれど、この受父も悪人ではない。という仮面を被った酷い親だと思う。
酷い親二人に将来経済的にぶら下がられるのなら、まだ義理母が一見酷くてもいい人で実父が酷いだけの親で縁を切る方がよっぽどと思ってしまった。
Hは二度ほど。
次も設定次第。
社会人物。再会物。会社員×小説家。同じ中学の同級生カプ。シリアス。イマジナリーフレンド。

2013年11月11日(月)
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