眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 富士見シリーズ 第6部・螺旋のゆくえ/誰がためにミューズは微笑む/

富士見二丁目交響楽団シリーズ 第6部

螺旋のゆくえ
螺旋のゆくえ
発表会後体調を崩して寝ていた守村の所に桐ノ院がM響との競演依頼を持って帰ってくる。12月の定演でシベリウスのコンチェルトをやることになったが強引に決めてくる桐ノ院に切れる守村。曲の擦り合わせを始めるがなかなか上手くいかない。
桐ノ院が演奏旅行から戻り再び擦り合わせるが上手くいかないので、衝突を避けるためピアノの伴奏者を雇う事にする。ピアノ伴奏者の吉柳初登場。
守村の生徒達がストリングスバンドを組み、そちらに意識をとられるようになり練習をおろそかにし出す。
M響との火花を散らす合同練習を経て本番。演奏を成功させ桐ノ院に招待された姉たちもやって来る。
M響との打ち上げで酔った勢いで桐ノ院が付き合っている相手との性生活を語り守村が切れる。
相変わらずバンドに力を入れて練習をしない生徒達に不満を持つ。
解釈の違いから喧嘩したり相手の言葉で自信を無くしたり音楽家としての成長が書かれている気がする。
由之小路が失恋した。
守村達の家には電子レンジが置かれてないらしい。
守村の姉たちを招待した時の桐ノ院の「懐柔策」と言う言葉に守村が何故むかついたのかマジで分からない。ここら辺から二人の本格的な喧嘩(主に守村が桐ノ院に噛みつくだけの喧嘩)へ発展させるためのむかつくエピソードが重なっていくんだけれど、ここだけは本気で何故むかついたのか分からなかった。その後のM響との打ち上げで桐ノ院が性生活を赤裸々に語っているのに腹を立てたのは分かるんだけれど。あの切れ方は二人の関係が分かる人には分かってしまうんじゃないか。
最後のHも何でそこまで怒っているのか。無理矢理されたわけでもあるまいに。守村の気持ちが分からない巻だった。


誰がためにミューズは微笑む
誰がためにミューズは微笑む
相変わらず教え子のストリングスバンドの面倒を見ている守村。授業の合間に新しく貰ったバイオリンの弾き込みも続けている。
MHK定演で「スペイン狂詩曲」レスピーギ「泉」「祭り」を桐ノ院がやる。会場で教え子の杏奈と出会い演奏後、誕生日の記念にと楽屋で桐ノ院と杏奈父が握手する。守村は初めて変人倉の三人と出会う。桐ノ院はニューヨークで演奏するブリリアントの公演に三人を招待していた。
喧嘩中なので二人は密かな距離感を保ったまま。家に帰る車の中で守村は変人倉の人達との過去の交流について聞く。三人とも実力のある音楽家で高校生の桐ノ院は音楽について三人に教わった。
帰宅して教え子達に対する桐ノ院の越権行為に腹を立てる守村。よかれと思ってした行動がことごとく裏目に出ている桐ノ院。
腹を立てたまま朝のジョギングに行き、そこで正月に桐ノ院の実家で桐ノ院が学生時代子供を身籠もらせた事があると聞いた話を回想する。帰った後、桐ノ院の何気ない一言に切れて家出をする。
家を出た所で五十嵐と出会い、五十嵐の部屋(以前守村も住んでいた桐ノ院のマンション)に来るよう誘われ行くことにする。
話の流れでブリリアントの公演をフジミメンバーの旦那でフリーカメラマンの里氏が撮影できないかM響を巻き込んで許可を貰う。
家に戻って打ち合わせ中、最後のいざこざして仲直り。五十嵐に迷惑をかけたと謝ってブリリアントの公演に二人で向かう。
ニューヨークでメンバーと再会を喜ぶ。ミスカにアラブの王族の同性の恋人が出来ていた。生島と桐ノ院の火花を散らす対決。
公演は大成功。公演後変人倉の二人とフジミ世話人の石田が見に来ていたのを知る。最後にようやく桐ノ院と和解して喧嘩を終える。
MHK定演後の楽屋で桐ノ院の叔父夫婦が挨拶に来るんだけれど、守村が叔父の医者の顔を覚えていないのに本気で驚いた。桐ノ院に一番最初に強○された時の往診、風邪を引いた時の往診、桐ノ院の実家で腹を刺された時の手当てなどインパクトのある事件の時に何度も顔を合わせているのに何で忘れていたのか。特に顔を覚えられない設定でもなさそうなんだけれど。
変人倉のキャラは初登場時説明もなく唐突に出てきた印象があるんだけど、番外で書かれていたんだろうかと面食らった思い出がある。キャラが立っていて素敵なお爺さん達だと思うんだけど。
ここら辺はずっと桐ノ院が引いて、守村がむかついている態度が続いていて読んでいて辛い。実際相手にむかついている時は何をされてもいらっとする心情は分からないでもないんだけど、桐ノ院にも好感を持っているので、そんなにいらつかなくても…という気持ちが強い。
最後に長く続けた喧嘩に決着がつくんだけれど、桐ノ院にむかついていた理由が昔子供を作るほどの女がいたからというのがどうしても首を傾げる。最大の衝撃なのは分かるんだけど、その事実を知る前からつんけんしてたじゃんと思ってしまう。
二人のすれ違いは性格の相違みたいにエピソードを積んできたのに、それを全て崩して過去の女に嫉妬していましたというのはどうなんだ。女を孕ませた過去は驚いくのは分かるし関係がギクシャクするのも十分理解できるんだけど、インパクトを出すためかその情報が出されたのが最後の最後なのでなんじゃそれとなった。
生島とブリリアントの競演のエピソードはとても面白かった。桐ノ院と生島は好敵手みたいに書かれていたけど実際に競演するのは初めてで、守村とは別の次元でもお互いを理解している関係が読んでいて面白い。
長い喧嘩が終わりブリリアントの公演後久しぶりにHする約束をしていたけど、これまでの数十巻の中で一度も二人がやっていない巻というのは初めてなんじゃないか。


三つの愛の変奏曲
後日。



2012年06月26日(火)
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