眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 富士見シリーズ 第4部・その青き男/幻想のシャコンヌ/ブザンソンにて

富士見二丁目交響楽団シリーズ 第4部

その青き男
その青き男
元音楽家志望で現音楽評論家のイタリア人マルチェロ視点でヤーノシュ指揮者コンクールでの桐ノ院の事が書かれている。このコンクール内容についてはこの話が一番詳しい。
一次予選からの桐ノ院の様子。守村と釣り合うためにタイトルが欲しいと考えている。本選で桐ノ院に「金はあげられないから銀」になった理由が細かく書かれている。

ブロンクス便り
生島と一緒にアメリカへ渡ったソラ視点。シアターで公演することになり、一緒に演奏するためスコアを買って練習するソラ。初日から生島は飛ばして観客を魅了し成功させる。

知りすぎたEの悲劇
夜間高校に入り直して音楽の専門学校へ行こうと虎視眈々と狙っている遠藤。機会を見つけてはスタジオでドラムを叩いているがそこで元ドラマーの瀬戸に出会う。
遠藤のホモ発言は何度読んでもなじめない。まだづけづけ物を言う世代なんだろうけどいつか改めて欲しいな。

ミッドサマー・パーティー
ローマ在住の守村と桐ノ院が夏至の夜に不思議なレストランに入り人間チェスをする話。この作家さんの別作品とのコラボになっている。
別作品が分からないので面白くなかった。

モーツァルト日和
富士見にある喫茶店モーツァルトで定演の写真撮影。石田視点での守村との出会いや五十嵐の悩みなどを見る。フジミのあり方など。

ある革命
桐ノ院の高校生時代の話。のちに友達でマネージャーになる同級生宅島との出会い。宅島に社会見学と誘われゲイバーに初めて入る。そこでギタリストのリッチーとの出会い筆下ろしをする。しばらくセフレのように付き合っていたがリッチーの渡英で別れる。初めて男を経験し同性愛者になろうと決意する桐ノ院。
過去のトラウマが無ければバイだったかもしれないんだよねー。

休日
ウイーンでの桐ノ院の借りているアパートでの話。桐ノ院のコロン。キルヒナー夫人登場。ウイーンの森でH。

懺悔と花束
ウイーンでの出来事の続き。バレンタインで桐ノ院あてに薔薇の花束が届き、守村に過去の悪行がばれ気まずい桐ノ院。二人でコンサートを聴きに行った帰り薔薇を送ってきた悪友達が遊びに来る。
自分で蒔いた種とはいえ桐ノ院は過去の悪友達に冷たすぎやしないか。守村の手前歓待するわけにもいかないだろうけれど、体の関係はあったかもしれないが特に悪い人達じゃなさそうだし。


幻想のシャコンヌ
フジミの定演からローマに戻ってきた二人。エミリオから3つのコンクールに出るよう言われ課題曲に取り組む守村。
バロックを表現できずに悩む。エミリオ一家は一足先にバカンス。
美術館などに通いバロックを表現する糸口を見つけた守村はエミリオ一家の滞在する海辺の別荘へ行く。
そこで同じような音楽家達と出会う。フィリッポ、チューザレ達とトリオで演奏会をする約束をする。
桐ノ院が後を追ってやってくる。海の別荘からコモ湖にある別荘へ移る。練習を続ける守村。
1つ目のコンクールに向かう。村のブドウ祭りで村人が参加するようなアットホームなコンクール。仮装して出場させられる。
シャコンヌを弾いて盛り上がり金を貰う。2つ目のコンクールはテレビ主催のパガニーニの仮装をして演奏するものでこれも金を貰う。
桐ノ院の誕生日で締め。
ローマのアパートの寝室に守村の写真を貼りまくる桐ノ院が可愛い。守村を追ってバカンス先までついてくる桐ノ院はいよいよストーカー化している気がする。舟の操縦や潜り漁が出来るようになっている桐ノ院はどこでも生きて行けそうな気がする。
村祭りのコンサートは言葉が分からなくても音楽で楽しめるみたいな雰囲気が出ていてほのぼの出来た。


ブザンソンにて
ノクターン
桐ノ院がコンクールに向けて本腰を入れる。守村もヴィオッティ国際バイオリンコンクールに向けて根を詰める。なかなかバッハが弾けなくて悩む。
仕上がらないままコンクールが始まり、二次までで本選は棄権しようと本番に望む。栖本と再会。栖本は生徒の付き添いでコンクール会場に来ていた。
二次まで通り悩んだ末本選に出る決心をする守村。本選の舞台で初めてバッハのなんたるかを知り思う通りのバッハが弾ける。
銀を取り(トップが二人なので金ではなく銀二つ)祝福される。
生島がカーネギーで弾くのでアメリカに来てと手紙が来る。
バッハを弾き別の世界に行った守村が羨ましい。どんな世界が広がっているのか私も見てみたいと思った。

ブザンソンにて
フランスのブザンソンで始まった国際指揮者コンクール。桐ノ院を応援するためイタリアからやって来た守村は、同じコンクールに出場する指揮者仲間と談笑する桐ノ院を見て驚く。
指揮者についての話。桐ノ院は順調に勝ち進み2位以下を大きく引き離して優勝する。周りから祝福され熱狂される桐ノ院。クラシック界で一番有名なエージェント会社サムソンが桐ノ院に目をつける。サムソンの副社長登場。

証言編「二月十一日」その後
「アクシデント・イン・ブルー」で桐ノ院が生死を彷徨っていると勘違いした守村が急いで関西に向かう飛行機の空席待ち番号を譲った女性視点。守村から楽譜を貰いそこに名前が載っているのに気付き守村と桐ノ院はどんな人物か探す。
友達の助言もありM響の指揮者であることを突き止めMHKまで出向く。サフランで働く守村と再会し記念写真を撮らせて貰う。

冬うらら
桐ノ院祖父と秘書で執事である伊沢の話。伊沢の長兄が結核で亡くなり、兄の遺言で兄の代わりに桐ノ院祖父に仕える事になる。最初は尊敬だけだったが桐ノ院祖父個人を知り惹かれていき体の関係になる。
桐ノ院の小さい頃の伊沢や祖父、桐ノ院家の状況が書かれている。伊沢は桐ノ院祖母やハツから嫌われ意地悪をされている。
伊沢と桐ノ院祖父の話は驚いたが、よくよく考えてみると伊沢が一番可哀相な気がする。桐ノ院祖父は元々伊沢長兄の方に惹かれていて代わりみたいなもんだったろうし、祖母やハツから嫌がらせをされて、桐ノ院祖父が亡くなったら早世したのに存在感ばっちりな長兄が出てきて一緒にあの世に行きそうで、残された伊沢はどうなるんだろうと心配してしまう。


2012年06月17日(日)
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