眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・ソネット:ひのもとうみ
ボーイズ小説・ソネット(ショコラ文庫)ひのもとうみ
芸大に通う受は詩人を夢見ていたが思うような評価を得られない。フランス留学帰りの同級生攻に会い、自分の詩を認めてくれる攻に押されて好きになっていくが…。
雑誌掲載とその後の書き下ろし。雑誌で読んで続きが気になったので買った。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は芸大文芸学3年生。詩人を目指す。中学の頃新聞社主催の詩のコンクールで入賞して以来詩にのめり込む。人付き合いが苦手。友達が少ない。不器用。小柄で貧相な体つき。繊細で柔らかな心。内向的な性格。卑屈で頑固。そこそこ整った顔立ち。
攻は受の同級生。母子家庭で育つ。庶子。母親死亡後実の父親に引き取られるが家族の折り合いは悪かった。母親の弟が大学の担当准教授。180センチ以上。手足が長い。精悍な整った顔立ち。切れ長の鋭い瞳。意志が強い。伸ばしっぱなしの髪。自立している。異様な圧迫感。詩人を発掘するのが夢。フランスに何度も留学している。女性にもてる。
BLで詩人を目指すキャラというのを初めて見た。俳人はいたけど。リアル世界でも詩人で食べていけると思えないのだけれど、ピアノや絵画を芸大で学んでもそのまま仕事に出来る訳ではないし、大学で詩作をしていてもおかしくはないのか。
でもこの受は普通に就職するつもりもなさげで、本当に大丈夫かと受の将来を心配してしまった。担当准教授にもため口で(不良が粋がっているようなタイプのため口では無いけど)社会性はまったく無さそう。攻が居なければ30までに世間に絶望するか食い詰めてそうだと思った。
芸術系の話は恋愛する事によって創作意欲が湧き、カプ二人の総決算みたいな作品が認められたりヒットして目出度し目出度しというエンドが殆どだけれど、この受は恋愛に溺れて詩が書けなくなり一時攻に捨てられる。たった一人で立ち直り(多少攻の手助けもあったが)創作活動を再開するんだけれど、そこら辺が珍しいと思った。でも恋愛がマイナスだけにはならず、結果的に受は一皮剥けて成長もしている。恋愛のマイナス面とプラス面が書かれていた。
攻の言うことはいちいちもっともなんだけど、受に感情移入していたので一度くらいあわてろ攻! と思ってしまった。
書き下ろしは再び付き合い初めて一ヶ月後。攻視点。
卒業後パリ留学するため頑張る話。
これで3冊目なんだけれど、その中では一番まともな攻だった。受はこれまで出てきた受と似たタイプ。気むずかしいが好きになったらダメンズにも尽くす性格ぽい。基本は難しい攻とややこしい受のカプ。いらいらする人はいると思う。私は嫌いじゃないけどね。
作家さんの個性が出ている気がして面白かった。
Hはそれなり。
次も地雷で無い限り買う予定。
学生物。芸大三年生23歳×芸大三年生21歳。年上攻。フランス。詩人。芸術系。
2012年02月20日(月)
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