眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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漫画・忘れもの:加東セツコ/ザイオンの小枝:稲荷屋房之介
ボーイズ漫画・忘れもの(ドラコミック)加東セツコ
短編集。雑誌掲載4話と描き下ろしは表題8Pほど。気になる作家さんの新刊なので買った。可もなく不可もなくと悪くないの間。可もなく寄り。
1つ目。書道を教えている受は年下で習いに来る大学生攻にずっと片思いしていたが…。大学生×書道の先生。着物姿の黒髪美人受。5年前から好きだったと描かれていたけど、大学生の攻の5年前というのは中学生の時? そんな時からやられたかったのか。ひっそりと片思いしているエピソードに萌えたが、もうちょっと劇的に描いてくれたらもっと萌えるのにとも思う。こういう淡々とした作風なので仕方がないのだろうけれど。受が着物姿で一人Hしているシーンがあった。
2つ目。大学生になり上京した受は隣に住むイラスト関係の仕事をしている攻と仲良くなり…。社会人×大学生。ご近所物。
3つ目。高校時代から好きだと告白されつつ懐いてきた後輩攻。大学生になった時にキスをされた先輩受は…。大学の後輩×先輩。黒髪同士のカプ。
4つ目。学生時代の先輩後輩で、卒業し役所勤めと会社員になり恋人として同棲するようになった二人は…。役場勤め×会社員。攻の方が軟派な雰囲気で最初受かと思った。黒髪カプ。
描き下ろしは4つ目の二人のその後。攻に料理を作ってもらって嬉しいという話。
苦手設定が無かったため、雰囲気は元々好きだしどれもそれなりに楽しめた。
今回2冊続けて読んでいて思った事。
東京漫画社で載っている作品は淡々とした低体温の素っ気ない作風の作家さんが多いので、熱が低い分キャラの気持ち(相手が好きだという情熱みたいなやつ)が伝わりにくく、東京漫画社の作品を読む時はキャラの感情を思い切り脳内補完して読んでいるけれど、他のBL漫画を読む時はその脳内補完の程度を下げて読んでいる。
この作家さんは、漫画社で読むような漫画と他のBL漫画の中間ぐらいのイメージで読んでいるので、設定によってはキャラの恋愛の熱が低いままに見えさっさと別れそうな気がして不安が残る。そういう話は萌えが薄くなってしまうのかも。
上手く書けないので分かりにくいかも知れないが、なりゆきで何となくHしている描写から始まりHした後あたりで話を終えられると、脳内補完も他のBL漫画並なので、んでどうなるんだ? という不安がちょっとぬぐえない。別に毎回熱い恋愛感情を出して欲しい訳ではないのだけどね。
Hはさくっと。
次も設定次第。
短編集。社会人物。黒髪受。大学生×書道の先生。リーマンカプ。
ボーイズ漫画・ザイオンの小枝(ビーボーイコミック)稲荷屋房之介
SS将校だったドイツ貴族の受はユダヤ人の青年攻を育てていたが、ドイツ敗戦と共に死のうとした所、攻に浚われ監禁され…。
雑誌掲載の連作。描き下ろしは後書きくらい。加筆修正有り。
受はドイツ人伯爵。軍の将校。収容施設を任されていた? 白髪。婚歴はあるっぽい。子供は無し。プライドが高く冷静。ストイックで潔癖。
攻は医者。両親はユダヤ人商人。黒髪。強引。有能。20代頭?
敗戦で死のうとした受を攻が監禁しHしている合間に過去エピソードが挟まれていく感じの流れ。
貴族で誇り高く聡明な受と体格が良く知恵がまわりどんな状況でも力強く生き抜けそうな攻のカプは百日とも被る。こういうパターンが好きなのかも。
最後も有る意味受のため同胞を裏切った攻の密かな行動が涙ぐましい。世界と引き替えに受を選んだように見える。迎えに来られて二人で幸せになると良いと思うが、人知れずどこかで殺されてのたれ死にそうで恐い。
帯にはその後の物語…描き下ろし付きとあったが新しい話が1本あるのではなく雑誌掲載分の描き足し。加筆修正は多かったと思う。雑誌の時より分かりやすかった。受が攻を引き取った理由・切っ掛けがよく分からなくて疑問だったのだが、箱船の説明で思わずほうっと呟いてしまった。単に顔見知りの少年が可哀相になって引き取ったのかもしれないが、日々殺されていくユダヤ人を見続け、絶滅させる事が決まってサンプルとして残す事を決めたのなら薄ら寒くて良い。最初は生き物としての良心から絶滅が決定した人種を助けたけれど一緒に暮らす内に情が湧いて愛しくなったのなら滅茶苦茶萌える。
受がまだ小さい攻の割礼痕を見る部分も雑誌の時より詳しくなっていたような。
伯爵は何歳の設定だったんだろう。40代前半かと思ったが、敗戦で心が破れた受に釣ったまま腸内洗浄したり鎖に繋いでHしたり攻は大変サディストだった。
受を猫に攻を犬にした肉球編も3つ入っている。どれも受が美味しく食われる話。
読み切り1つ目。蝶の写真を撮りに南米に行き、ジャングルの案内人として白人で軍人の攻を雇うが…。軍人×写真家。蝶が印象的に使われている。攻はアメリカ軍人なのか。戦場で死にかけた設定があったがどの時代なのかと思った。現代でもアメリカ兵は世界各国で戦っているからな。受は過去攻兄と付き合っていたのか気になった。
2つ目。ユダヤ人ピアノ演奏家とナチの親衛隊の話。ユダヤ人が追いやられ絶滅する決定がされた辺りの話。露骨なH描写は無いが受は裸に剥かれて色々されている。最後は描かれていないがハッピーエンドには到底なりそうにない。何気に受の使用人の男がどうなったのか気になる。きっと列車に乗せられてユダヤ人収容所に送られたんだろうけどね。
3つ目。ドイツ人指揮官のためラトビア人の部下が料理を作る話。たった4Pだが萌えた。
個人的に第二次世界大戦のユダヤ物でナチが出てくると、微妙に微妙な気持ちになってしまう。
戦争物。軍物。第二次世界大戦。傭兵。ユダヤ人。ユダヤ人医師×ドイツ貴族将校。オヤジ受。蝶。白人×日本人。ラトビア。シリアス。監禁物。年下攻。受の心が壊れる(一時)。眼鏡受。
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2009年09月10日(木)
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