眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・焦燥:藤代葎/深海魚は愛を歌う:久万谷淳

本日ベランダで田植えをした。
田植えといっても5分もかからないんだけどね。今年も実ると良いなー。



ボーイズ小説・焦燥(シャイノベル)藤代葎

臨床心理士の受は、刑事の攻に迫られている。攻は事件の被害者が受のカウンセリングを受けていたので話が聴きたいとやって来て…。
設定が気になったので買ってみた。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受は臨床心理士。4年目。自宅兼オフィスとしてマンションを使用。人畜無害に見える容姿と雰囲気。175センチ。細面な顔。よく言えば涼やかで悪く言えば地味。クセのない黒髪。落ち着いた雰囲気。細い銀のフレーム眼鏡。高からず低からずの声。奥手。遊びで付き合えない。
攻は刑事。悪びれない態度。誘われれば寝る。遊び慣れている。男盛り。短く刈られた髪と骨張った顎のライン。凛々しい眉。切れ上がった眦。攻撃的な印象。気の弱い女子どもは怯えてしまう。だらしない。野太い声。
受の患者が事件に巻き込まれ刑事の攻が話を聴きに来る。前に一度だけ攻と寝た事を後悔している受はなかなか心を開かずに…みたいな流れ。
キャラや話や設定は好みで楽しんだのだけど、何か物足りないというか。
例えるなら映画館で映画を見ようとして10分ほど経った時に席に座って、話が終わってエンドロールが流れる直前に席を立った時のような読後感。話が動く時が唐突で、エンドマークをつけるにはちょっと早いのではないかという感じ。
女の子の状況が少しも進展していないのは仕方ないにしても、全編にわたり出てくる脇キャラなのでもうちょっと何か希望の欠片(治るというのだけが希望ではないとは思う)みたいなものは見てみたかった。
恋愛部分自体は誤解が解けたらまとまっていた感じ。
Hは最後に。お清めHみたいなものか。
続けようと思えば続けられるのだけど続くのかな? 続くなら読んでみたい。次も設定次第。
事件物。刑事32歳×臨床心理士28歳。4歳差。年上攻。シリアス。双子。



ボーイズ小説・深海魚は愛を歌う(花丸文庫)久万谷淳

老舗料亭の跡取り息子である攻は、連れて行かれたバーで女装して歌う受の姿に魅了される。花束を贈り友達づきあいをしていたが…。
気になる作家さんの新刊なので買った。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受は歌手。元アイドル。女装してバーで歌う。細身。綺麗な鎖骨。整った鼻梁。細い顎。涼しげな目元。男にしておくのにもったいないぐらいの美形。歌姫。美しい声。
攻は老舗料亭の跡取り。経営より料理人のほうが向いている。銀縁眼鏡。繊細な顔立ち。もう一つ覇気のない優しげな雰囲気。王子の渾名。金持ちのボン。思い切りが良い。母親に頭が上がらない。母親は現社長で女傑。
単行本2冊目。この作家さんのさっぱりした雰囲気が好き。辛いエピソードが出てきてもキャラと雰囲気がさらっとしているので、他の何人かの作家さんが書くより辛さをスルー出来るのが良い。
受が女装で歌うと言っても、女と見まごうばかりとかではなく、よく見ればすぐ女装していると分かるような女装。一種のステージ衣装のような扱い。ちゃんと歌で勝負している。
気質もくよくよした雰囲気ではなくさっぱりとしている。攻は金持ちのぼんぼんでおっとりしており、多少強引ではあるが傲慢ではない。ヘタレ攻。
クライマックスは母親が場を締めていたので女が出張るのが嫌な人は気になるかも。私はこういう仕切り方ならもやもやはしなかった。
最後の方で会話の流れ的に攻が「解放」されたのが下半身だと一瞬思ったのは私だけではないはず。そしてあの状況で「解放」されたのかと勘違いし、ぎょっとしたのも私だけではないはず。
クライマックスの畳みかけ方は笑いながら読めた。家族中の公認カプになっていた。出来上がると相手を思いやれるラブカップルみたいで良い。
Hはそれなり。最初は受が女装したままH。所々エロかった。
次も期待している。
社会人物。歌。料理人。若旦那28歳×女装歌手20台半ば? 眼鏡攻。年上攻。

2009年05月20日(水)
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