眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・他人同士全3巻:秀香穂里

ボーイズ小説・他人同士全3巻(キャラ文庫)秀香穂里

賃貸マンションの同居人を探していた編集の受は、行きがかりで駆け出しカメラマン攻と一緒に住むことになる。いつか押し倒してやろうと思っていた攻に迫ると逆に押さえ込まれて…。
同人や別のレーベルで出した本を仕切り直し。同人時代から知っているので買ってみた。可もなく不可も無くと悪くないの間。悪くない寄り。
受は週刊誌の編集者。昔柔道をしていた。ゲイ。ヘビースモーカー。仕事熱心。有能。頭の回転が良い。すれた性格。眼鏡。社内で噂の美形。ハンサム。
攻は駆け出しカメラマン。将来有望。北海道が実家。酪農をしている。家事が得意。受より頭半分高い。小さい頃から剣道をしており鍛えられている。短く切りそろえた黒髪。精悍な顔立ち。几帳面な性格。義理堅い。面倒見が良い。押しつけがましくない。人懐こく礼儀正しい。清潔な雰囲気。意志の強さと親しみやすさを感じさせる黒い目。やわらかい低音の声。日本人離れした足の長さ。
前にも書いたと思うが、この作家さんとの初めての出会いは、「他人同士」の同人誌をイベント会場で歩いている時に見かけて、並んでいた3冊を一気に買ったのが最初。
それから数年かけて完結まで付き合い、グラスブルーの方も読んでいるので、すっかりキャラが自分の中で消化されており、初読の感想になっていないが以下、ネタバレ基本なので注意。



1冊目は、編集の受が駆け出しカメラマンの攻とお試しで同居する事になり、押し倒すはずだった受が押し倒されHして正式に同居するまでの話。
2冊目は、受が大学生の時に数ヶ月だけ付き合っていた年上のホテルマンの男と再会する。手ひどく振られそれ以来男同士で真剣になるのを怖がっている。攻はホテルマンに、自分と180度姿勢の違うカメラマンを紹介され、アシスタントになるがカメラに対して自信をなくす。受はホテルマンと寝てしまい、攻が部屋を出て行く話。
3冊目は、なかなか素直になれない受。そんな時に攻が海外へ長期の撮影旅行に行く事になり…という話。
仕事描写は結構入っている。初読の時は編集者としての受はこんなに忙しく働いてよく身体が持つな。と真剣に思った。
同人より全体がすっとしまってぶれが少なくなった気がするけど、2巻途中から3巻にかけて受が攻に対して素直になれなくて悩んでいる部分が、同じ所をぐるぐるしているように見え、少しだれた気分になった。同人の時も似た展開なのだが、途中で番外のいちゃラブの話を読んでいたので緩急がついて気にならなかった。
ただ何度もぐるぐるしてより追い込まれた気分になったお陰で、攻を追いかける下りは、同人より盛り上がれた気がする。クライマックスHがより気持ちよさそうに見えた。
受が元恋人と寝るシーンは頂けなかった。私にとっては受の気持ちがよく分からん理由なので、マイナスポイント。攻が可哀相。
受は元々攻なので、押し倒されて以来、何度も今度は押し倒してやると心に誓う姿に笑った。
攻が好きだとなかなか言えない姿は少し青臭いが好感が持てる青さだった。
キブラのママとヒロシは一体いくつなのか。

同人版と比べ大きく筋は変わっていない。ただエピソードは同じだが、キャラの状況が違うというのがある。単行本ではキャラがいっぱいいっぱいな時に起こったエピソードが、同人では穏やかな気分の時に起こったものになっているみたいな感じ。
過去の男は、商業の方が神秘的というか凄味が増していた。同人の方がもうちょっと突っ込んで喋るので、組み仕方が考えられる余地があるというか。
ついでに攻がアシスタントになる横暴なカメラマンは出てこない(確か)。
商業では受の情報誌に対する情熱がずっと前向きに湧いていたが、同人では他にスキルを付けた方が良いのではと悩んでいる。
クライマックスHは同人では攻視点だった。
長く付き合ってきた作品が完結したけど、中年編集のカプが気になる。同人でも触り程度しか出てこなかったので、がっつりと二人の出来上がるまでの話を読んでみたい。
番外は申し込むつもりだが、同人の焼き直しでありませんように。
Hはそれなりにある。受は元攻なので積極的というか押し倒されるとノリが良くなる。受が元恋人とHしているシーンがある。その時の受は突っ込む側。受が他の男としかも攻側でHしている場面が入っているのは珍しい。
次も地雷で無い限り買ってみる。
お疲れ様でした。完結おめでとうございます。
社会人物。カメラマン24歳×編集者28歳。4歳差。年下攻。ワンコ攻。眼鏡受。

・グラスブルーから出てた本はほぼ1巻と同じ。文庫版の巻末のミニSSは載っていない。
・同人で受の編集がもう一人と付き合った話があるが、ホテルマンにふられた腹いせにバイト先のにぶい店員に粉をかける話なので、受の株が下がること請け合い。一応丸く収まっているが5回ぐらい刺されてしまえと思った。

2008年11月05日(水)
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