眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・薔薇色の人生:木原音瀬

ドラの草間さんの全サ図書カード二枚組が来た。

この間の休みに和んだこと。
ペットショップに犬の餌を買いに行った時。売り物のペットが入ったガラスケースが二段になっており、表のガラスにはペットの写真とデータが貼られている。
小学校に上がる前くらいの女の子が一回り小柄な妹らしい女の子に向かって、上段の写真を指さしながら「これみたい?」と問い妹らしい女の子は「うん」と頷いた。
姉の背丈では上段のケースの中は見えず上の写真を見上げている状態。「じゃあおんぶしてあげる」と妹を背負いガラスケースに近づいた。
内心妹思いの子だのーと思いながら通り過ぎつつケースの中を見たら子猫はいなかった。多分バックヤードで世話されていたのだろう。
姉「どう見えたー?」妹「ううん。見えない」姉「えー見えないのー? もーう」
という会話がなされていたが、それを言うなら「見えないで」はなく「いない」ではないかと思いつつちょっと和んだ。



ボーイズ小説・薔薇色の人生(リブレノベル)木原音瀬

風俗サービスのマネージャーをしている攻は刑事の受と秘密の恋人同士。自棄になり自殺しようとした所受に止められ付き合うようになり6年経ったが…。
雑誌掲載とアンソロ掲載。書き下ろし有り。いつも買っている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可も無くと悪くないの間。
受は警察官。のちに刑事。母親の違う弟が一人。真面目過ぎる性格。優秀。天然で空気が読めない部分もある。融通が利かない。170センチ近く。奥手。顔は整っている。
攻は風俗店のマネージャー。高校を中退し家を飛び出してから薬中になり前科三犯。明るく親しみやすい。チンピラな外見。中華料理屋で働いていたので料理は得意。不細工な顔。
攻の十代二十代の所業や麻薬や風俗、ヤクザ、殺人事件など生臭いエピソードが続くにもかかわらず、カプは甘くラブラブでコメディな部分もあるのは有る意味すごいと思ってしまった。
攻は高校中退し悪い仲間とつるんで友達も裏切り親を泣かせて家を飛び出す。都会では薬中になり何度も刑務所に入り前科三犯に。兄と縁を切られ両親が自分のせいで亡くなったと知り、自殺しようとするが警察官だった受に止められ、逆ギレしておどし強○まがいにHしてから付き合うようになる。
それから6年。すっかりラブラブな二人だが、攻は受に手柄を立てさせようと薬の売人になって情報を探るが…みたいな流れ。
粗筋を書いて過去と現在の状況ががらっと変わっていたので笑った。これだけ読んだ人はどうやって前半の出来事からラブラブになるのかと思うかもしれないが、攻は罰をうけ自分の行いを反省し受を本気で好きになって真面目で真摯に生きようとしているところで、そういうところに受もほだされる。
正直十代二十代の攻の行状は最低でくずと呼ばれても仕方がない。しかしちゃんと罰を受け反省し真摯に一人の人間を好きになり尽くすなら、その分は幸せになっても良いんじゃないかと思える。
ヤクザと関わるところなど浅はかでハラハラしたが、最後は丸く収まっていた。
真面目で天然な受もお互いに思い合っている姿が可愛く微笑ましい。
最初に死のうとした時には受しか引っかからなかったが、数年後ヤクザにタコ殴りされ死の淵を彷徨った時には何人もの人に心配されるだけの幸せを手に入れた攻は、確かにバラ色の人生を手に入れたのかも知れない。
ただ、受の事を「こんなに無条件に自分の事を好いてくれるひとは他にいない」みたいなことを思う度に、小さい頃から迷惑かけられ通しで何度も刑務所に入った息子を見捨てなかった攻の両親がちょっと不憫だった。
60歳になったら養子縁組(結婚)しようと約束しこれからもお幸せに…と言いたいが、若い頃の無茶で攻は早く死にそう。
Hは多い目。ラブラブしている。
事件物。風俗マネージャー36歳×刑事30歳。年上攻。6歳差。風俗。麻薬。殺人。不細工攻。攻視点。入れっぱなし。

2008年07月22日(火)
最新 目次 MAIL HOME