眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・ 華麗なる紳士のウェディング:ふゆの仁子/この禁じられた愛に:池戸裕子

ボーイズ小説・ 華麗なる紳士のウェディング(ラヴァーズ文庫)ふゆの仁子

ウェルネスシリーズ。続編。ウェルネスCEOである受は、学生時代の恋人で別れた攻と再会し…。
シリーズ。続編なので買ってみた。普通。
受はアメリカ最王手スーパーチェーンのCEO。日本人とフランス人の血を引くアメリカ人。毛足の長い茶色の髪と茶色の瞳。全体的に柔らかい線。女性っぽくはない。毅然としたりりしさ。180センチ弱の長身に長い手足。
攻は投資や企業間の契約などの仕事をしている。すけるような白い肌。絹糸のように美しく輝く金髪。強い日差しを受けた地中海のような蒼い瞳。アメリカ人の父とフランス人の母を持つ。プライドの高い白人至上主義者。優雅。気品にあふれる天使のよう。完璧主義者。スポーツも勉強も群を抜いて秀でている。傲岸不遜で高慢。
イギリスのパブリックスクールで出会い恋人同士になった受と攻は、数年付き合っていたが、攻の白人至上主義で有色人種の差別をしていたのを見てきた受は、自分に日本人の血が入っていると知られれば軽蔑されると思い他に恋人を作ったふりをして別れる。10年後受が別れた理由を知った攻がやって来て…という流れ。
全体的に物足りない。全部で13くらいのエピソード・設定を10の中に収めると満足して楽しめる作品になるとしたら、これは5ぐらいのエピソード・設定を10にしているように見える。せっかく美味しいエピソードが沢山あるのに、殆どさくっと流して同じ事を繰り返しているように見える。
受に有色人種の血が入っていると知っても、Hしたいと思うから大丈夫というだけで押すのはどうかと思うのだが。ここら辺の攻の葛藤をじっくり書いてくれた方が萌えたのに。10年ぶりに再会してHしてやはり好きだと自覚して、でも別れてみたいなのを単調に繰り返しているだけに見える。どこで盛り上がればいいのか分からなかった。
白人至上主義が治った訳ではないので、受はこれからも苦労しそう。あまり幸せな気分になれないカプだった。
Hは再会した元恋人同士なのでがっつり。ページはさかれている。
シリーズ番外にしても読み応えがない。固有名詞を並べているだけでなくもうちょっと練った話を読ませて貰えないものか。
ラブコレで、何このアラブと思っていたアラブ王子がこちらでも出てきていた。日本人の恋人がいるっぽいし、脇カプで出てくるかも知れない。
まだ続くなら買うかどうかは微妙。
シリーズ。ロミジュリ。再会物。10年ぶりの再会。投資家(?)30歳×スーパーチェーンCEO32歳。2歳差。年下攻。



ボーイズ小説・この禁じられた愛に(アルルノベル)池戸裕子

戦後二大ライバル企業として反目し合っている家の跡取り息子の受と攻。避暑地で出会い密かに付き合うようになったが、攻に婚約者が出来…。
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくから悪くないに2歩行く感じ。
受は旧財閥系グループの跡取り。純白の花のように映える美しく整った顔。優しい眉。日本人の父と英国人の母。母親は病弱で亡くなっている。青みがかった黒い瞳。植物のよう。病弱で細身で華奢。怜悧な美貌。頭は良い。
攻は戦後のし上がってきたグループの跡取り。腹違いの弟が一人。逞しい腕。恵まれた体格。さりげない優しさ。小麦色の肌。優秀。真面目で真摯な性格。
ライバルの家柄の跡取りである2人が恋に墜ちて悩みながら進んでいく話。
この作家さんは真摯で誠意のあるキャラが魅力だが、この作品は相手を好きなのに政略結婚を受け入れそうなのが少し微妙だった。どんなことになっても好かれることのない結婚相手が可哀相。
キャラ自体はこの作家さんの書く真摯なキャラだし、最終的にはちゃんと婚約者に謝ってはいるのだが、迷っているところがぱっきり書かれていなかったので優柔不断な面が上に来た。
攻は何げにあやしい性格。受に会うため毎晩受の部屋に通い、受に拒絶されてもお百度参りみたいに通い詰める。その真摯さをもっと最初に出して欲しかった気もする。受の母親の実家のいざこざなどいくつか問題が出てきたが、どれもさらっと終わった感じでもう少し何か1つをじっくり書いて欲しかったような。でも流れ的にはいつものこの作家さん。
Hはそれなり。受の体が弱いので弱っている時のHは大丈夫かとハラハラした。
次も設定次第。
社会人物。一種のロミジュリ。昭和30〜40年代設定? 学友同士。ライバルカプ。28歳同士。ほんのり執着攻。ストーカーまがい。

たまたま続けて読んだ2冊だが、両方ともにロミジュリが入っていて笑った。

2007年05月27日(日)
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