眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・ヤクザとネバーランド:砂原糖子

ボーイズ小説・ヤクザとネバーランド(ルチル文庫)砂原糖子

広告代理店に勤める受は、ヤクザの組長だった父親の遺言で二代目に祭り上げられる。最初は抵抗していたが幼馴染みで組員になっていた攻と再会し…。
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。悪くないに2歩足りない。
受は広告代理店勤務。父親はヤクザの組長だった。両親が離婚し母親についていく。切れると怖い。目立つ容姿。母親似の女顔。顎の尖った全体的にすっきりとした面立ち。二重のラインがくっきろとして華やか。通りすがりに振り返って確認したくなる美貌。つんと近寄りがたい表情。ゲイ。女性にもてる。
攻は受の組の組員。リサイクルの会社も経営している。母親は男と出ていき父親は抗争に巻き込まれ死亡。受父の援助で大学まで行く。感情が分かりにくい。独特の空気。妙な威圧感がある。スレンダーな体つきだが鋼のような重い存在感。やけに姿勢が良い。純情。無口。忠犬。玄人筋の女性にもてる。
最近ヤクザ物が増えているが、数あるヤクザ物の中でもヘタレなオヤジ達がほんわかとヤクザごっこをしているような貧乏ヤクザの話。
会話がコミカルで事件や抗争も起こるのだが、所々笑ってしまうような会話が楽しかった。お約束だけどツボを押さえられて思わず吹き出した。
後半受の変わり様にびっくりして黙々と受のために行動する攻が可愛くなってきた。何げにヘタレ忠犬攻な気もする。
一見優男風で平凡なサラリーマンのようで切れると怖い受と、強面でヤクザふうだがまっすぐで性格がいびつな部分のある忠犬攻のカプ。
ネバーランドのタイトルはちゃんと内容に噛んでいた。
Hはそれなり。この作家さん比でいつもよりは多い方? 
次も地雷で無い限り買ってみる。
ヤクザ物。幼馴染み物。幼馴染みカプ。貧乏ヤクザ。組員26歳×組長27歳。ほのぼのテイスト。

奇しくも昨日読んだ李丘さんとかぶるところが多かった。幼馴染みだったり、ヘタレで気のいいヤクザの舎弟達だったり、受が金に困っていたり、攻の性格が密かに歪んでいたり、受の方が肝が据わっていたり。ぱくりとか言うのではなく、それぞれの作家さんの持ち味で書かれているので両方楽しめたが、あまりに被るので時間をおいて読めば良かった。
読む順が逆だったら、こっちが悪くないに1歩足りないで、李丘さんのが二歩足りないになっていたかも。似た設定だがカプは逆っぽい。李丘さんが優男で仕事が出来るが密かに心が歪んでいる攻×黒髪短髪真面目で良識派受。砂原さんが何を考えているか分からない黒髪短髪で強面忠犬攻×優男風で仕事の出来る方で平凡だが切れると怖い受。


2007年05月18日(金)
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