眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・嘘と愛と甘い罠:うえだ真由

花音の全サが来た。漫画の番外編116Pあるらしい。9名の作家さんが均等のページを描いていた訳ではないが、それなりに楽しめた。500円でこの内容なら申し込んで良かった。



ボーイズ小説・嘘と愛と甘い罠(アルルノベル)うえだ真由

派遣会社で働く受は、社長秘書である攻と恋人として蜜月を過ごしていたが、ある時受の会社の社長である父親がリコールされ、その交代劇に攻が関わっていると知らされ…。
大概買っている作家さんの新刊なので買ってみた。悪くない。
受は派遣会社の社員。企画部だったが交代劇の後新しい社長秘書となる。長い睫。穏和で大人しい。端正で優しげな面立ち。全体的に柔らかい。すれていない。素直で真面目。頭は悪くない。
攻は社長秘書。仕事が出来て出世頭。精悍で大人の色気。理知的でクールな眸。淡々とした話し方。清冽な印象。上昇志向が強い。冷静でここぞと思った時に大胆な行動をとる。そつがない。受を大切にしている。
仲が良かった恋人同士が、社長交代劇で一種の敵味方になり、攻に裏切られたと思い悩んでいた受だが実は…という流れ。
受が真相を探っていく経過は無理がなく、仕事と恋愛部分のバランスは悪くなかった。好みな範疇。
この手の話では、攻が裏切った後はいきなり強引傲慢になり無理矢理受を手込めにしたり冷たくなったりするパターンが多いが、この攻は受のために受のためにと動いている。最後まで受の事を考えていた。そこら辺が高ポイント。
受も投げやりにならず真面目に悩む姿が高ポイント。自暴自棄になってだらしなくなるよりは、こっちの方が好み。
元々お互いに真摯に思い合っているラブラブカプで、真面目度も高いので最後まで萎えずに読めた。思い合っている姿が淡々と書かれている。
この作家さんの作品を読んでいると「行儀がいい」という言葉を思い出すが、これもお行儀の良い作品だった。私はそんな話が好きだ。
全体的に静かで淡々としている。社長交代劇やカプの破局の危機があっても穏やかな空気。
Hはそれなり。一度だけ無理矢理。他はまったり。
次も期待している。
社会人物。リーマン。社長秘書29才×社長子息24才。5才差。年上攻。交代劇。シリアス。

2007年01月17日(水)
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