眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 小説・シンデレラを嗤え:剛しいら

ブラザーズの購入特典が来た。
CD2枚買ってついていた応募券のみ葉書で郵送。特典CDは福山さん、平川さんのトーク20分弱。小冊子CDレポ4P、おまけ漫画6P。余分な為替はいらなかったので、この内容なら申し込んで得したと思った。



ボーイズ小説・シンデレラを嗤え(クリスタル文庫)剛しいら

市役所に勤める攻は、現在の生活が嫌になっている。ある時占いが切っ掛けで家を出て役所を辞め新しい生活を始めるが…
いつも買っている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は会社社長。クリスタル製品の販売業務。お坊ちゃん。清潔感のある短い髪。センスの良い服装。知識があり落ち着いた優しげな雰囲気。嫉妬深い。感情が豊か。
攻は市役所の苦情係だった。既婚者。10歳の娘が一人。家族の中で孤立していると感じている。酒やギャンブルはしない。学生時代はサッカー選手で少し名がしれていた。スポーツを熱心にしていた。恋愛面では奥手。がたいが良い。ハンサム。
うらぶれた中年攻が新しい生活に身を投じ、自分を磨いて新しい恋人をえる話。なのだが、攻は家庭から孤立しているとはいえ、特に虐待されているとか侮蔑されているとか分かりやすい孤独ではないので、いきなり10歳の娘と家庭を置いて家を出ても、素直に同情出来ないというか。
合わない人間関係は、いつまでたっても平行線だとは思うので、どこかで思い切れば良いとは思うのだけど、無関心の構図は嫁と攻の相互に努力しなかったと思えるので、どっちもどっちということで、可哀相な攻に親近感を持つというより、一歩引いた目で見てしまった。
この作家さんはそれなりの年で、家庭や家族の事を書くとリアルさが出て地に足を着いた表現になると思っているのだが、離婚間際の冷めた夫婦をその筆力で書かれると、夢も希望も無い感じ。そのリアルさ故にひき気味だった。
最後は受と嫁の対決だったが、何をどう言っても本妻と愛人の対決にしか見えず、最後まですっきりしなかった。何年も前なら単純に受の味方をしていたかもしれないが。いっそ嫁がテンプレ悪役のように酷い性格なら良かったが、そうではないのでどちらにも同情できないまま、最後までじわじわとHPを削られるような気分だった。
なので萌えは殆ど無かった。ただキャラとしては人間くさく嫌いではないので、ずっと一歩引いた位置で取り敢えず成り行きを見ていた感じ。
受は割と嫉妬深く攻を得るために前向きだった。結局攻は流されていると言うか巻き込まれているように見えるので、この二人がずっと幸せになれるのか、一抹の不安が残った。
昔ビブで10年付き合っていたカプが少し倦怠期でなあなあになっていたのが、受が付き合いだした頃を思いだしつつ攻を見直して仲が深まるみたいな話があったのだが、こんな設定で書いてくれたら、とても萌えたかもしれないと思った今回。
Hはそれなり。
次も設定次第。
社会人物。元市役所勤務・元受の部下38歳×クリスタル販売会社社長33歳。5歳差。攻は離婚調停中。娘が一人。しみじみ。離婚。再生物。攻視点。

2006年10月21日(土)
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