眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・この口唇で、もう一度:うえだ真由

ボーイズ小説・この口唇で、もう一度(ルチル文庫)うえだ真由

大手広告代理店で働く一人暮らしの攻は、母親に頼まれ遠い親戚の少年・受と同居することになる。最初は深く関わらないでおこうと思っていたが…
気になる作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は高校を中退して働いていた。実家は小さな工場で火事で両親と妹が亡くなる。自身も逃げる際に足を骨折入院。火傷も負う。眉も鼻梁も顎も細く黒目がちな目立つ瞳。綺麗な顔立ち。人なつこそうで子犬のような雰囲気。働きづめだったので世間に疎い。170ちょっと。痩せている。料理は一通りできる。気遣い。根が真っ直ぐでしっかりした性格。礼儀正しい。
攻は広告代理店勤務。仕事は出来る。仕事も遊びも精力的にこなす。異性にもてる。他人と余り深く関わらないように過ごしていた。180過ぎ。スーツが似合う。バツイチ。結婚して買った持ちマンションで一人暮らし。
頑張る可哀想で不憫な受。作家さんの作ったキャラでも一番の不幸さらしい。確かに実家は借金まみれで火事で全焼。心中の疑いもある中一人生き残る。学校にも行かず友達も殆ど居なくて最初は冷たい態度の攻の家に居候。不幸だ。
キャラはどちらも悪くない。話もそれなりに纏まっているけど萌えが少なかったのは受が可哀想すぎたからかも。
受の背負う物は重いが、悪者が居ない状況は責任を転嫁するわけにも行かず重いままなのが、読んでいてこちらも気分がずんと重くなる。結婚式場で受に嫌みを言った親戚も大概被害者だろうし。あれだけ貸していれば一発殴りたくもなるだろうけど相手が亡くなっているので、やり場のない思いが心の中をぐるぐるしていると思うし。みんなが大変な状況。
せめて攻と幸せになってくれ。
Hはこの作家さんの普通程度。
次も地雷でないかぎり買っている。
借金。会社員29歳×少年17歳。シリアス。攻視点。火事で家族が死亡。

2006年03月21日(火)
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