眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・恋愛証明書:崎谷はるひ

ボーイズ小説・恋愛証明書(ルチル文庫)崎谷はるひ

カフェレストランで働く受は、常連で既婚者である攻に片思いする。ある時二丁目で攻と出会い…
雑誌掲載とその続編書き下ろし。気になる作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなく。
受はカフェレストラン勤務。するりと細い顎から続くしなやかなラインを描く顔。色白。中性的で人形めいたきれいな顔。モデル経験有り。すっきりと切れ長のクールな目。普段から気をつけて穏和な表情を保たないと取っ付きにくい印象を与える。父親の顔を知らずに育つ。ファザコンでサラリーマン風の子煩悩な父親タイプが好み。ゲイ。
攻は銀行のシステム開発室の役付。180センチ以上。彫りの深い端整で理知的な顔立ち。無駄な肉のない盛り上がった逞しい筋肉。穏和で清潔でハンサム。子煩悩。既婚者。子供は男の子が一人。
この作家さんがよく書くタイプのカプで話自体は特に気になる所はなかったが、今一つ自分の中で盛り上がれなかったのは一重に受の性格のため。
何度か書いたが不倫体質のキャラが苦手。
このカプは離婚してからHしているので正確には不倫ではないのだが、受は離婚した攻を慰めるため体だけでも慰めようとHしたり、働いている店の店長に「好きな男に尽くしたいと思うのは馬鹿みたい?」と尋ねたり、休日元妻と子供と攻が買い物に出ているのを見かけて、日陰者の気分を味わっていたり、攻の体だけは満足させると決意していたり。
細かな描写が不倫している状況と変わらなかったので、普通なら健気な受を楽しむはずが次第に気持ちがひいてしまった。
この作家さんの書く攻は好きなことが多いが、受が合うかどうかで感想が上がったり下がったりしている気がする。
この攻は面倒見がよく受にベタ惚れでよく反省しているタイプ。この手の話の醍醐味は、攻に好かれていなくて体だけの関係、遊ばれていても良いと受が悩むところだと分かっていても、普段攻とどんな付き合い方をしているのかと思ってしまう。強引傲慢な感情を見せない攻相手ならともかく、会話や行動で相手の性格が分かるものではないのか。
カプの会話を読んでいても、受は案外、人の話を聞いていないタイプが多いような。
Hは多い目。攻と別れようと心に決めながらHして、その後後始末をしている時に別れ話を切り出し誤解が解けて、クライマックスHに入るのだが長かった。
そして前半のHと後半のHのノリが違った。クライマックスHはいつものように言葉のセンテンスが切れまくりな子供っぽい喘ぎ入りの長いH。ちゃんと書き分けていたのかと感心してしまったが、初Hの時のようなHの方が好み。
この作家さんがよく書くオーソドックスな話なので、好きな人なら楽しめるのではないかな。
次も設定次第。
社会人物。銀行のシステム開発32歳×カフェレストラン店員24歳。8歳差。攻はバツイチ子供有り。

2006年03月16日(木)
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