眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・眠れぬ夜に愛を教えて:湊かずは/プライベートレッスン:桜木知沙子

ボーイズ小説・眠れぬ夜に愛を教えて(プリズム文庫)湊かずは

ピアニストの受はリサイタルの後楽屋にやって来た建築家の攻が気になってしかたがない。ただの父親の知り合いだと思っていたがその記憶が曖昧で…
新人さんらしい。設定が気になったので買ってみた。微妙と可もなく不可もなくの間。
受はピアニスト。実家は会社経営で資産がある。18の時ステージママの母親が亡くなり精神的に不安になった。精神科医の恋人(11歳上)がいる。繊細。不眠気味。引っ込み思案。華奢な体つき。人形めいた顔立ち。黒目がちの大きなアーモンド型の目。つんと小作りな鼻。桜色をした小振りの口。170センチ以上。一種の危うげな色気。
攻は新進気鋭の建築家。受のピアノ室をリフォームした時に知り合う。彫りの深い目元。肉厚の唇。彫像のよう。鷹揚で明るい笑顔。意志の強そうな眉。女性にもてる。大人の余裕。
初読み。文章は書き慣れているっぽい。同人を長くやっていたか前から書き物の仕事をしている人かと思った。後書きでも名もない新人とは書いてあるけれど、デビュー作やら初単行本という単語は無いのよね。
設定は嫌いではないのだが、受の行動で萌えに飛び込めなかったというか。
多分受のかかりつけの医者が暗示をかけて恋人のように振る舞っていたと思うのだけれど、そこら辺がはっきり書かれていないので、攻との記憶が曖昧になって医者に依存させられているのか、普通に二人の男の間をうろうろしているのか分かりにくかった。前者ならOKだが、後者ならふたまたは好きでない。
そこらへんで萎えればいいのかそのまま萎えなくていいのか判断つかないまま話が進み、最後もなあなあで終わったので釈然としない気持ちが残った感じ。
なにげにどうとでもとれる曖昧な書き方が続いている気がして、人間の感情は必ずしも○か×で白黒はっきり別れる訳ではないが、キャラが結局何がしたいのか分かりにくくなり、親近感がわきにくかった。
攻に好感度は持ったが、他のキャラには親近感がわかなかった。普通に読み終わってしまった。
Hはそれなり。
これだけでは分からないので、次も設定が合えば買ってみる。
社会人物。再会ネタ。建築家30歳×ピアニスト21歳。9歳差。催眠術。受は攻以外の恋人とHしている描写有り。



ボーイズ小説・プライベートレッスン(キャラ文庫)桜木知沙子

高校生の受は親友に片思いしている。受の気持ちを見破った大学生の攻は男との付き合い方を自分で練習してみないかと持ちかけてきて…
気になる設定なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は高校生。ゲイであるのを悩む。同級生の男に片思いしている。気を遣い前に出ない。寮生活。綺麗な顔立ち。優しい。
攻は大学生。高校ではバスケをしていた。カミングアウトしている。実家は資産家。学校では有名人。180センチを越す長身。小さな頭に長い手足。少し長い目の黒髪がかかる顔はすっきりと整っていて男らしい。頭が良く人のあしらいもそつがない。子供時代はカナダにいた。
好感の持てるキャラに、うぶな受を可愛がる遊び慣れた攻という美味しい設定に、そつのない流れなのにも関わらず思っていたよりも萌えなかったのはなぜなのか。激しい萌えは無かった。全体的にほんのり。
流れるように読んでいると終わってしまった。美味しいごちそうだと思って食べたら匂いが薄く味が淡白すぎたみたいな感じになるのか。
この作家さんの書くキャラはあまり好きでないトラウマがついてくることはあるが、今回はそれがなく気にせず楽しめた。
受の片思いしている相手もいい青年だったので勿体なかった。
レッスンしているわりにHは1度。
次も設定次第。
学生物。恋愛の授業。大学生19歳×高校生18歳。ほのぼの。

2005年11月27日(日)
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