眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 小説・ブロードキャストを突っ走れ!:神奈木智/私立櫻丘学園高等寮:橘紅緒

ボーイズ小説・ブロードキャストを突っ走れ!(シャレード文庫)神奈木智

民放の新人アナウンサーである攻は、堅物で有名な先輩アナ・受に事あるごとに小言を言われている。ある時攻の持つ番組のコーナーで若手狂言師をゲストに迎える事になり…
雑誌掲載2本と脇カプの書き下ろし。たまに買う作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は堅い番組でアナウンサーをやっている定評のあるアナ。几帳面な性格で服そうにも隙がない。甘くない美形。涼しげな顔。綺麗なよく通る発音。京の狂言師の家系。感情が出ると京都弁を話す。
攻は新人アナウンサー。成り行きでアナウンサーになるが仕事にやり甲斐を感じ始めている。物怖じせず度胸がある。明るく人の輪の中心にいるタイプ。ハンサム。
テレビ局の後輩が先輩が気になる内に…みたいな話。設定等好みなのだが、とんとん順調に話が進んでいくのに、途中で急に端折られ駆け足っぽくなりはまりきれなかった感じ。
受が攻と過去出会っていたみたいなエピソードが、特に唐突に感じた。
この作家さんは、おっとりまったりとして話が進む作風だと思っているが、今回もそんな感じ。脇キャラも立っている方だと思うが、脇カプキャラにあまり親近感が持てなかったので、番外は今一つだった。
番外は受の兄弟である次男×長男。
社会人物。民放アナ後輩×先輩。3年差。攻視点。複数カプ。狂言。



ボーイズ小説・私立櫻丘学園高等寮(シャイノベル)橘紅緒

悪い噂が立ち孤立気味の高校生の受は、同じ寮生で王子とあだ名のついた有名人である攻と知り合い、付き合う内にひかれていく。そんななか攻から告白されて…
デビュー作。あらすじが気になったので買ってみた。悪くないに一歩足りない。
受は高校の寮生。濃い睫。整った顔。人付き合いが悪い。内にこもるタイプ。孤立している。同室になった友人2人に襲われ、男を手玉に取ると噂されている。少林寺を習っていたのでそこそこ強い。
攻は有名人。学内の人気者。外国の血が入った美しい見ばえ。深い藍色の瞳。色素の薄い明るい髪。王子様と呼ばれている。穏やかな表面。人望があり人が集まる。
文章は安定しており、あまりがたがたしていない。長く同人をやっているか余所で文章を書いている人に思えた。
風景描写を多く取り入れ淡々とした雰囲気。プチセンシティブ。文章の起伏があまりないので、流れるように話が進む。が、所々流れが止まり引っかかる。
好きな文章だが割とクセがある。慣れるまで少しかかった。
たまに誰が何をやっているのか分かりにくい箇所があり、何度か読み直した。説明不足までは言わないが、作家さんの頭の中だけで分かって書いているように見えた。ここら辺も同人ぽいと思った所。
攻や受の家庭の事情は殆ど出てこず、寮の中での出来事だけをクローズアップしている感じ。
受は終始内にこもってモラトリアムって見える。うじうじとはまた違うが、時々何に悩んでいるのか分かりにくい所もあった。最後は少し前向きだった。
攻は外見も存在も王子様っぽかった。受を優しく見守り、仲がこじれて一時二人が離れても黙って耐えている感じ。
脇キャラもそれなりに立っている方。読後感もそれなり。Hもそこそこ。激しくはない。
好き設定に好き雰囲気、キャラも悪くないのにこの感想なのは、文章の書き方のためか、キャラの心情を一枚ベールをかけて見ているようであまり身近に感じず、好感は持てたけど親近感までは至らなかった感じ?
他の話も読んでみたい。
学園物。寮物。高二同士カプ。脇カプありだがそちらのエピソードは殆ど出てこない。淡々。センシティブ。受は強○未遂。

最初の方、何故か既読感がありずっと胸がもやもやしていた。全部でなく部分的に。初読みのはずなのだが。別に他の作品をぱくったとか言いたいのではないが気になる。この作家さんの話をどこかで読んでいるのか。或いは似た作風の作家さんの話をどこかで読んでいるのか。きーにーなーるー

2005年06月29日(水)
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