眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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小説・50/50フィフティ/フィフティ:池戸裕子/夜に薫る純白の花:真崎ひかる/クラッシュ:水壬楓子
ボーイズ小説・50/50フィフティ/フィフティ(リーフノベル)池戸裕子
ヤクザのエリートである攻は、高校時代の同級生で対等に戦えた受と10年後再会し、借金の代わりに受を飼う事になったが…
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。悪くない。
受は父親が蒸発し多額の借金を返すため、高校時代から売春をし、ストリートファイトで金を稼ぐ。モデルになれるぐらいの整った顔立ち。骨格はがっしりしているが女にはない不思議な艶っぽい雰囲気を持つ。クールな印象。背中に吉祥天女の彫り物。刹那的。一度抱いたら忘れられない体。
攻は関東一円を仕切るヤクザの跡取り。喧嘩が強く一見粗暴だが、頭が切れる。カリスマが有り取り巻きに囲まれて過ごす。心酔する部下も多い。野性的で女にも不自由していない。日々退屈している。
この作家さんは、良くも悪くもおっとりした箱入りお嬢さんのような作風だと思っているが、学園物や日常の話はほのぼのしていても、水商売やヤクザなどダーク設定はぬるく感じる時がある。が、これは受が高校時代から愛人をしていたり、別の男に請われて背中に刺青を入れていたり、敵につかまってやられたりと割とキワキワなエピソードがあり、他の作家さんが書くと生々しくなり泥臭く重くなるであろうエピソードも、この作家さんが書くとそこら辺の重さは、さらっと流され払拭されている気がする。
なので、普通なら私が微妙にひいてしまうエピソードを、重さを気にせず楽しむ事が出来た。
高校時代忘れられない出会いをした受と再会し、誰にも愛されていなくて生きている価値がないと思いこんでいる受が、最後に攻に心を開く話。
攻はヤクザの生え抜きエリートの割に自ら抗争に出向く。受とも拳で語り合う仲。
パンチやキックという言葉が、どうしても古くさく感じてしまうが、攻は設定の割に受にマメ。受がどうしたら攻の気持ちを理解してくれるか悩む下りは可愛かった。ここらへんはいつも通り、この作家さんの書く綺麗で孤高な受に振りまわされている攻になっている。
キャラは好感が持てて脇も立っている。続きがあれば読んでみたい。
刹那的な雰囲気の中に、作家さんの作風がにじみ出てるのが印象に残る作品だった。Hシーンは、受が刺青を背負っているわりに普通程度。受はHに衒いがないので誘ったりもする。
次も設定次第。
高校時代からの知り合い。同級生カプ27歳。一度分かれて再会。受は売春をしていて敵に拉致られ強○されるエピソード有り(直接描写は無し。匂わす程度)。攻視点。殺伐。
ボーイズ小説・夜に薫る純白の花(リーフノベル)真崎ひかる
小さい頃に攻の父親に引き取られ育てられた受は、攻の父親の死後攻に従い囲われている。攻にひかれていた受は…
最近気になる作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は父親にネグレイトされ10歳の時に借金のかたに暴力団に担保として置かれたが、医者である攻の父親に引き取られる。戸籍がなかった。学校に通っていないが頭は良い。弁護士を目指す。学校には通っていない。茶髪。アーモンド型の瞳。華奢。引っ込み思案。男に襲われやすい。
攻は医者の家系。親の後を継いで医者になる。専門は整形外科。黒い髪。切れ長の目。甘さのない鋭利な容貌。少し古風な整った顔立ち。一見冷静に見えて寂しがりや。無口。
父親に捨てられた受が攻の家で育てられ、攻の父親が亡くなった後、父親の愛人だと勘違いしていた攻が受を抱き、受も攻のために抱かれていたけど攻の結婚話を機に家を出ようとする話。特に変わったエピソードは無く、順当に話が進む。
一応健気受と強引攻なのだろうが、あっさり誤解が解けていたので、最初からもうちと話し合え。な? と思ってしまった。攻キャラがテンプレ通りに行動しているが、プラス何かの魅力は感じられなかった。
ついでに、弁護士になりたいという受の志は立派だが、対人恐怖症気味であまりに箱入りなので、世間を相手にする弁護士になるには、もう少し外に出た方が良いんでないかな。
攻の父親が亡くなるシーンは、読んでいて少しつらい。というか人死にのシーンはどれも全般悲しくなってしまう。ヤクザの跡取りの身内っぽい男は、キャラが立っていた割に微妙に中途半端な位置にいたような。
Hシーンは普通ぐらい。
次も設定次第。
医者33歳×青年18歳。15年差。ほのぼの。攻の父親の死。
ボーイズ小説・クラッシュ(リンクスノベル)水壬楓子
警視庁勤務の受は、行きつけのバーで攻と一夜を共にし、抱くつもりが抱かれてしまう。その後未成年であることを告白され部屋の居座られるが…
雑誌掲載と書き下ろし。シリーズなので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間。
受は医者の家系。旧家。双子の片割れ。寂しい環境に育ち弟だけが世界だった。極度のブラコン。警視庁に勤めるエリート。整った顔立ち。スマートな外見。ゲイで跳ねっ返りの猫タイプが好みだった。
攻は日系アメリカ人。わずかにつり上がった真っ直ぐな黒い眼。ラフなスタイル。猫のようにしなやかな身のこなし。感情が見えにくい表情。日本に留学中。武道を嗜み強い。父親はアメリカで道場を開いている。プリンが好き。
シリーズも5作目になると惰性なところもあるのだが、今回は大型犬攻しかもドーベルマンタイプだったので、それだけでも萌えた。
攻はともかく受の反応や行動は、微妙にこの作家さんのテンプレっぽい。話もそんなにひねりがあるわけではなく順当に進む感じ。これまでのシリーズが好きでカプが好みなら楽しめるのではないか。
受の双子の弟が別のシリーズの攻だったりするので、人物相関図はややこしく感じた。
一見攻×攻っぽいが受の心情はこの作家さんの書く基本的な受のようで、攻が受に変わる設定を楽しむというよりは、普通にカプ誕生までの話を読んだ感じ。
次も設定次第。
社会人物。ボディーガード。シリーズ。高校生×管理官28歳。
2005年06月22日(水)
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