眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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11月の青田買い
「800」という小説を読んでみた。
スポーツ小説が読みたくなったので、平積みされていたのを何げに買ったのだが、設定などは好みだったが、最後の方は人間関係がぐだぐだしていたような。陸上の800を走る高校生二人の一人称が交互に出てくる。
一人はそこそこ良い家庭で暮らし頭も悪くない。流されやすい。一人称が僕。もう一人は実家がヤクザで下町育ち。不良っぽく寮住まい。一人称は俺。対照的な二人が陸上を通じて知り合ってみたいな話。僕が尊敬する男の先輩とHしていたのには驚いた。
昔つづき春の中編で、陸上選手の天才と言われていた高校生がライバルが欲しくて、手を抜いて走っていた補欠選手にこなをかけて本気にさせ、最後は大会の決勝で競うみたいな話があったが、あれは好きな話だった。手を抜いていた選手は本当は陸上が好きなのだが、本気になって高みを目指すと苦しくつらいことが分かっているので、敢えて手を抜いていた実は実力のある選手。最後のシーンで走り終わった後、ライバルになった選手が、天才に「本気にさせて…恨むぞ」(意訳)という台詞には萌えた。天才もにやりと笑って応えていた。普通の少女漫画だったが、あの後の二人が見たかった。
今の小技の効かせた作風も嫌いでないが、このころのつづき春の漫画はとても好き。
キャラの全プレがやって来た。「ヤバイ気持ち」と「幻惑」「ボイスオアノイズ」の番外が目当て。それなりに面白かった。かな。ボイスはまだ完結巻を買っていないので、先にネタばれを見た事になるのか。8人分の漫画と2人の小説が載って80P。これで送込み800円。みんな番外としてはそれなりに読み応えがある。
それにしても全プレは当たりはずれがあるのな。
今月の青田買い
雑誌でしか見ないようなボーイズの新人&投稿者の作品の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所ぐらいまで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私個人の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。
コバルト(リンクス12月号)栗城偲
第3回新人大賞ピックアップ。後日。
指先の魔法(リンクス12月号) 冴島久美
音大生の受はコンクールでピアノを調律してくれた調律師・攻の調律が気に入り、連絡先を調べ自宅のピアノも調律して貰えるよう頼み…みたいな話。調律師20半ば×大学生。
可もなく不可もなく。ここで書くのは2回目。音楽ものは好きなのでそれなりに楽しめた。受は相変わらずうじうじしているタイプだが、今回の受は気にならない。もう一つぐらい山場が欲しかった。文章の印象は前より多少明るくなったが、やはりペシミスティックな作風っぽい。
あなたが作る幸せ(リンクス12月号) 大鳥香弥
新人の受は仕事の出来る先輩・攻に絡まれているが、気にする内に好きになり、ある時別の先輩の結婚式で同じホテルに泊まり…という話。会社の先輩×後輩。
デビュー作らしい。悪くない。文章は書き慣れていた。ところどころキャラの行動が唐突に見える。カタツムリの比喩は、もうちょっと話のエピソードに馴染ませてくれないと浮いて見えた。受は割と前向き。Hシーンにこだわりが見える。一応ストーカーは撃退したが、匿名でたれ込まれたらどうにもならんのではないかと思うのだが。どうか。
次の作品も読んでみたい。
アイム・ノット・イン・ラブ(小説ビーボーイ12月号)志野原ケイ
高校生である受は電車の中で痴漢に遭い攻に助けて貰う。攻は悪い噂のある有名人で地味で静かに過ごしたい受には近づきがたい存在。それなのに学校で話すようになり…みたいな話。高校生同士カプ。
可もなく不可もなく。全体的にセンシティブで好みな雰囲気なのだが、受の一人称で進むため、攻側の事情が不鮮明。二人で語って情報を交換してくれればいいのだが、攻は無口で勝手に解決するタイプなので、一体その時がどういう状態なのかさっぱり。受が一人で悩み決めてまた迷っている間に、攻が表れたり居なくなったりで、たまには全体を見せてくれないと蚊帳の外のままでつまらない。ついでに受の心情が続くのは良いが、最初から最後まで一定の長さで出てきて独りよがりというか。もっとメリハリをつけて欲しかった。クライマックスで待っているばかりだった受が自分で行動し、攻にどういうこと? と聞きに行き、説明前に最後のHをはじめたので、よし、終わったらようやくオチが読めるーと思っていたのに、そのまま話が終わってしまい、えええーっと思った。攻の状況を説明してくれ…。
最後まで蚊帳の外だった印象。前作とこちらでは、前作の方が「話」になっていたような。後、海賊とか仮面などの単語が微妙にこっぱずかしい。
こちゃこちゃ書いているが、好き系なので次も楽しみ。
1/2の足枷(小説キャラ11号) 佐倉あずき
老舗旅館の長男・受は、幼い頃母親が亡くなり、1つ違いの父親が愛人と再婚し片方だけ血の繋がりのある弟・攻が出来る。最初は受に兄として慕っていた攻だが、次第に恋心をつのらせていくのを知り…みたいな話。大学生カプ。
投稿デビュー作らしい。キャラでは珍しい。可もなく不可もなくと悪くないの間くらい。片親繋がりの近○そー姦設定で好みの内容だったため、その分では楽しめた。文章は書き慣れているっぽい。
小さい頃から大学まで出来の良い弟にコンプレックスを持ちつつ、好意を持たれて困惑する受の心情が書かれていく。後半部分、攻がついに押し切る部分の切れるエピソードが弱いように見えた。受が受け入れた理由もぴんとこないというか。何故そのタイミングでなのかみたいなものが、もう少しドラマチック(?)に書いて貰えればもっと楽しめたかも。
今回は好み設定でこう見えたのかもしれないので、次もまた読んでみたい。
2004年11月26日(金)
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