眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・ 虜:秀香穂里/ボーイズ漫画・不思議飴玉:ユキムラ

大峰ショウコの医者漫画がはまったので、他の既刊がないかと思い、「ヴァイスサイドB」という漫画を買ってみた。特にどんな話かも調べずに買ったのだが、アニメの続編パラレルだった。しまった。
昔の同人の知り合いに、この前作になるアニメにはまって同人を作っていた人がいたので、レクチャーされ前作のあらすじは知っていたが。
取り敢えず、何かと戦って何かのトラウマがあって、血と死体が飛び散っていたが、細かいところで何をしたいのかよく分からなかった。
まだ連載途中なので、これから解明していくのだろうか。


ボーイズ小説・ 虜(キャラ文庫)秀香穂里

凄腕の麻薬取締官である受は、長らく離ればなれになっていた弟が使用した新種のドラッグを追っている時に、一軒の喫茶店に入る。そこで店番をしていた攻と出会い…
良く買う作家さんの新刊なので買ってみた。悪くない。と言いたいが。
受は麻薬取締官。母子家庭で薬中の母親に暴力を振るわれ育つ。弟と施設に入れられるが大学時代弟は失踪。麻薬を憎み今の職業に就く。それなりに整った顔立ち。気が強く薬を憎む。仕事熱心で凄腕だが仲間がいない。いつも一人だが同じ麻取の先輩を尊敬している。
攻は茶店の雇われ店員。裏の顔は…。184.5センチ。整った顔立ちに飄々とした人好きする雰囲気。全身ににじむ人を惹きつける磁力。料理はもちろん上手い。頭が良く体も鍛えている。度胸もある。
攻と初Hするまでの2/3までは、凝っているがひねっていないと思いながら読んでいたが、H以降は少しひねってあると思い直した。
受が麻薬を取り締まり、新種のドラッグを追い詰めていくお話の部分は、割と丁寧に書かれている。が、その部分に萌えがあまり無かったので読んでいてだれた。
Hは2度。濃いめ。エロい方だと思うが、やはりこの作家さんの同人の方が好みかも。
この作家さん、商業作品は、作家半分ライター半分で書いている匂いがして、微妙に引っかかる時がある。仕事で取り敢えず書いているとか好きでないのに書いているとはもちろん思わないが、書き慣れたライターの小器用さが透けて見え、萌えを阻むというか。
もしかして、設定で必要なエピソードなど文献で調べてきた部分がライターくさく見えるのか。でもその部分、コピペしてるように見えるわけでは無いのよね。
以下思い切りネタばれなので注意。

事件の真犯人はよくあるパターンなのですぐに予想できたが、攻の正体は意外だった。一般小説ならよくある話なのだろうが、ボーイズで犯罪者がメインキャラなのはひかれる場合が多いので。
私も微妙だった。ロミジュリなのは良いのだが、薬ネタはやはり地雷っぽい。
無理に薬を打たれて薬中にされるとかならともかく、大抵の薬中になった人間は、興味本位で自分から手を出して自滅するのだから、本人の自業自得で、一般人からめかじめ取って儲けているボーイズのファンタジーやくざよりは、薬の売人の方が加害者っぽくないはずなのだが。
頭では分かっていても、ファンタジーやくざと薬の売人なら、やくざの方が嫌悪感は少ない。慣れの問題なのだろうか。
上の感想の「といいたいのだが」はこの地雷部分。悪くないんだけど、うーん…という感じ。
終わり方は、これからどうなるんだろうと将来の不安を読者に感じさせつつ、取り敢えず目の前の男を受け入れる受の自棄気味でせっぱ詰まった感じの幕の下ろし方は割と好き。
このオチでは物語の締め方が難しかっただろう。
次も設定が合えば買ってみる。
麻薬取締官。事件。特殊業界物。喫茶店店長×取締官。シリアス。



ボーイズ漫画・不思議飴玉(ビーボーイコミック)ユキムラ

短編集。6本内1本は書き下ろし6P。前作が気に入ったので買ってみた。悪くない。
同じ会社の同僚。現場×事務。真面目で小心な眼鏡受と肉体派でまっすぐな攻。同じ寮の隣同士の話が2本。同じ大学の学生同士。少しひねくれているが基本的にはいい人で攻だけに凶暴な眼鏡受と学生に人気があり要領がよく度胸もある人を食った正確の攻のファンタジーチックな話が2本。
水族館勤務の魚好きな青年と不思議な少年のファンタジー。画家の恩師の息子×画家。画家の恩師の家を10年ぶりに訪れその息子と再会するセンシティブな話。
後書きにも描いてあるが、ビブの出版している雑誌全てに載っていた作品をかき集めて1冊にしている。でも不思議と統一感がある。水族館の話はゼロ掲載なのでボーイズではない。
独特の雰囲気で淡々と話が進む。描き込んでいる系の絵柄ではないが、雰囲気も絵柄も好き。Hシーンも淡々。突出してこれが一番という感じでなく、話はどれも均等に好き。リーマンか学生ものの長めの話を読んでみたい。
作風はまったく似ていないが、山田ユギとか好きなら楽しめるかも。何となく。
次もまた買ってみる。
大学生同士。社会人同士。ファンタジー。魚。アロワナ。眼鏡受。

2004年11月11日(木)
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