眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・僕は君しか愛せない:池戸裕子/薔薇の誘惑:橘涼香
ボーイズ小説・僕は君しか愛せない(パレット文庫)池戸裕子
高三の受は友達の付き合いで、人気俳優・攻の弟役のオーディションに申し込む。攻の不道徳な噂に反発していたが、思わぬことに弟役に合格してしまい…
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間くらい。
受は陸上が得意の高校生。負けず嫌い。笑顔の可愛いやんちゃ系のイケメン。普通っぽい雰囲気の高校生。演技には興味がなかった。
攻は実力のある人気俳優。俺様オーラが出ている。演技に妥協しない変わりにルールに合わないことはしたがらないタイプ。17歳で舞台に立ち、鍛えられ定評のある演技が出来る。整った顔。交友関係は派手で遊び慣れている。
最初は興味がなかった映画にうっかり選ばれ、攻にも偏見を持っていたが、良い部分を見てHな悪戯もされていくうちに好きになり、でも恋のライバルが出現しーみたいな流れ。
ものすごいアホっぽい書き方をしてしまったが、この作家さん風のほのぼの風味の可愛い話。
この作家さんが好きなら普通に楽しめると思う。脇キャラはそれなりに立っている。悪い人が居ないので読後感も悪くない。反対にいい人過ぎて鼻につく部分はあるかも。
夜の誰もいない公園で、攻が受の下半身だけ脱がして、触るシーンは挿し絵ともども萌えた。
いつもパレットから出ている作風より、既刊の「僕らはキスから」と同じテイスト。こっちの方が好みなのだが、来月出る新刊は、またいつものパレット風味になるらしい。うーん。まあ買うつもりだが。
この作品の雰囲気の方が好みだ。
一応芸能物。人気俳優27歳×高校生18歳。青春。映画。
ボーイズ小説・薔薇の誘惑(パレット文庫)橘涼香
両親と祖父母を亡くし天涯孤独になった高校生の受の元へ、祖母の知り合いの孫だと名乗る男・攻が表れ身元保証人を引き受け一緒に暮らすようになるが…
気にしている作家さんの新刊なので買ってみた。可もなく不可もなくと悪くないの間くらい。
受は天涯孤独の高校生。叔母が一人。祖母に似て色白で綺麗な顔立ち。大きな洋館に一人で住んでいる。箱入り。真面目で素直。おっとりしているように見えて、しっかりした部分もある。
攻は長身で黒いスーツにサングラスか銀縁眼鏡。トパーズ色の瞳。綺麗な色。祖母の元恋人。冷たい手。美しい顔立ち。受の通う高校の臨時の保険医になる。吸血鬼。
前作の「ソナタ」よりボーイズ寄りだが、やはりぬるく軽いボーイズ入門編のような雰囲気。ふわふわの少女漫画テイストというか、芝居がかっているというか。所々文末に描写や心情を重ねる書き方をしており、そこらへんがデコラティブ。今回の雰囲気には合っているが、普通のリーマンや学生物でこの表現をされると濃いーく感じるかも。
前回はキャラの成長部分と恋愛部分が個々に分かれているように思えて、どっちつかずな感じだったが、今回は二つが寄り添っているので、ゴールが一つで意識が逸らされることなく前より読みやすい。
雰囲気はほのぼの系なのだが、妙にきらきらしているのでたまに照れる。Hシーンはあるけれど、裸で抱き合っていても少女漫画的描写で、上半身だけしか見えず下半身は点描と花で隠れているようなきらきら。というと分かりやすいか。全体的にそんな雰囲気。受の心理描写の背後にも部分的に点描が飛んでいるように見えた。
悪の生徒会が出てきた時には、レーターさんの影響もあるが、絶対生徒会長は長髪白髪丁寧語だと思ってしまった。白い学生服だし。
正直、前半分はよくある話のよくある展開なので、流すように読んだが、後半の受が攻を好きだと自覚するところと、受が最後に生死の選択をするところは好き。
文化祭で女装した受と黒いスーツで正装した攻がダンスを踊る所は、ちゃんとポイントを押さえられていて笑った。
おっとりしている雰囲気なので、アクション系のエピソードは集中線や効果線が他の作家さんより少なく見える。ついでに悪の神父が受に目をつけた理由が無理があるというか電波っぽい。
悪役は出てくるが読後感は悪くない。二人で幸せになってね。という感じ。
やはり、パレットやコバルトのテイストに合った話だと思うが、次の予定は今のところ無いのね。
どこかで新しい新作が出れば、設定によっては買ってみる。
吸血鬼ネタ。吸血鬼×高二。薔薇。ほのぼの。神父。受の女装。リリカル。
吸血鬼といえば、吸血鬼側に引き入れられた直後のエピソードが萌える。
先輩(?)吸血鬼に、こちらの作法やタブーなど、文字通り手取り足取り教えてもらうシチュエーションが好き。少年や中年のすでに人間社会では一人前に生活できていたのに、新しく全て覚え直す羽目になり、先輩(?)吸血鬼に全面的に頼らなくてはいけなくて、何も出来ない自分に自己嫌悪に陥ったり、前の生活と比べて呆然としたり、先輩(?)吸血鬼に必死で縋る葛藤や心境が萌えポイント。
先輩(?)吸血鬼も、新しい仲間を大切に気配りする部分も萌え。こうして書くと、この関係は一種のエスエムかも。私の嗜好は分かりやすい。
2004年11月05日(金)
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