眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 ボーイズ小説・恋をするなら英国紳士:樹生かなめ

漫画ビーボーイを買ってみた。しょうおとあやが一瞬誰か分からないほど、絵柄が違って見えた。ショタ? 寿さんの漫画は攻の親は両方ともメスだったもよう。本当か。珍しく大和名瀬の漫画が気に入った。つかこの作家さんも絵柄が変わってきたような。

ついでに王様の仕立屋も買ってみた。寒いギャグにも慣れ、スーツの蘊蓄が面白い。やっとウォーレン卿と面識が出来たので続きは楽しみ。単純。



ボーイズ小説・恋をするなら英国紳士(ルビー文庫)樹生かなめ

ろくでなしの父親を持つ受は屋台をひきラーメンを作っている。ある時高校時代の友人が英国からの留学生・攻を連れてくる。攻は毎日屋台に通うようになり…
よく買う作家さんの新刊なので買ってみた。悪くない。
受は真面目で仕事熱心。元気で明るい。人が良い。頭はとても良い。父親似の整った顔立ち。生活能力が皆無で無類の女好きの父親の借金でまぐろ漁船に3度乗った経験がある。父親を見捨てられない。母親は失踪。姉一人。
攻は由緒正しい英国貴族の跡取り。伯爵。金髪青い眼。王子様のような容貌。日本語は上手。おっとりとした性格。天然。少しずれている。真面目で紳士。
相変わらずのワンパターンではあるのだが、いつもより少しアクが少ないめ。攻も受も真面目で穏やかな性格。この作家さんの書いたカプの中では、一番常識的というかまともなカプな気がする。
いつもはカプの関係が捕食者と被捕食者なのだが、今回は両方とも被捕食者? 攻はもうちょっと何か隠していそうだけど。このカプは好きなんだが萌えは無い。
破壊された性格の脇キャラは健在で、今回は受の父親。ろくでなしの中のろくでなしなのだが、どこか憎めないいい味を出している。
受とその姉が父親をこき下ろし、そして好きだと言うシーンは好き。破壊的な性格のキャラの行状に、いっそ見捨てれば良いのにと思う時もあるのだが、それを見捨てないのがこの作家さんのキャラの持ち味なのかもしれない。
だからどれだけワンパターンで単純な話だとぼやいても次を読んでしまうのだろう。個人的にルビーの中では、前の鹿弁護士より今回のが好み。
受の父親が受を心配する所や、受の親友が最後に受をどう思っていたか告白する所が良い。両方とも恋愛のエピソードではないのだが。
手抜きというわけではなく、この作家さんの特徴を少しずつ詰めたような薄い話になっているので、樹生かなめ入門編のような作品になっている気がする。ただ入門したからといって、次の足がかりは遠い。
次もまた買ってみる。
英国貴族×ラーメン屋台の店主。ほのぼの。ギャグ。ロクでないしの父親。借金。マグロ漁船。

2004年10月08日(金)
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