眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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9月の青田買い
[今月の青田買い]
雑誌でしか見ないようなボーイズの新人&投稿者の作品の感想を書いている。新人扱いは、個人的に単行本が2,3册出た所ぐらいまで。将来有望かが基準ではなく、あくまで私個人の好みに合う話を書くようになってくれるかどうかが基準。
面白い作家さんだけを挙げるか、つまらなかった作家さんも挙げるかはその時の気分。
これもロマンス(2004年花丸秋の号)上蒼都芭
高校生の受は後輩の攻にいきなり告白される。一緒に帰る途中で針金で巻かれている猫を見つけ、虐待の犯人を探すようになるが…みたいな話。
蒼海都芭改め。つまらない。展開が在り来たりで古い。挿し絵の雰囲気がさらに拍車をかけ古さが爆走している。前回より古くさい気がする。ついでに萌えも無い。合気道を習っている設定は必要だったのか。もうちょっと攻と受のエピソードを掘り下げて欲しかった。
それにしてもやはり花丸は不良学生率が高い気がする。
スポットライトで輝いて(2004年花丸秋の号)魚谷しおり
大学生の受の手伝っている小劇場に、尊敬してファンの俳優・攻が客演としてやってくるが周りのメンバーは反発して…みたいな話。
普通。ショコラの時よりは花丸よりな書き方に見えるが、中途半端。同じペース配分でしか書けないのかと思ってしまった。例えば30Pでも100Pでも同じ書き方しているように見える。気のせいかも知れないが。
最初の導入部は期待しかけたが、ゲネプロ以降は駆け足というか、前で出した設定を放り出している感じ。がっくりした。
前半分の状況だけなら、単行本になった折りは試しに1冊ぐらいと思ったかもしれないが、全体で見ると買うには躊躇する。バランスの良い起承転結のある話が読んでみたい。
NaturalResuit(2004年花丸秋の号)一條惺理
新人カメラマンである受は、指名でイタリアにある会員制の豪華ホテルの写真を撮ることになる。イタリアのホテルにつきオーナーである攻と出会い…みたいな話。
面白くない。学生が社会人ってこんな感じと想像して書いたような話。この立場の人なのにこの言葉使い。とか、この立場とあの立場なら普通こっちの方が力関係上じゃないのか? とか。些細なことが細かく積み重なって気になって仕方がなかった。
外人×新人カメラマンでイタリアの会員制ホテルという豪華な設定なのに、あまりその雰囲気は出ていない。ハーレクイン系の話ならもう少しそれに特化してくれた方が楽しめた。
真昼のナイトメア(リンクス10月号)絢谷りつこ
後日。
猫は犬が大キライ?!(ダリア秋号)神香うらら
大学生の受が飼う猫が逃げて、通っている大学の講師・攻のマンションに入り込む。犬を飼う攻に最初は反発しているが…みたいな話。
学生というか社会経験のない(実際はどうか知らないが)人が書いた小説みたいな文章。感想をいう以前。
話に厚みがないしキャラにも好感が持てない。でも妙に書き慣れている感じはする。同人かサイトをしているのかも。
カドミウムレッド(小説ビーボーイ10月号)志野原ケイ
広告会社をリストラされた40過ぎの攻は勧告を受けた夜、自棄になりはずみで一人の青年・受と寝てしまう。その後清掃員として再就職し自分の元勤めていた会社に清掃しに行くとそこには自分を首にした男と受の姿があり…みたいな話。
悪くない。40過ぎの男×ボーイをしている青年。静かな雰囲気で淡々と進む。所々に出てくる表題のカドミウムレッドネタも生きてる。終わり方も静かで好み。
小説はキャラが現実に動くエピソードとそれに対する心境や心の動きが交互にくるのが多い。個人的に現実のエピソードで足を地に着け、心境を語る部分で浮いているような気分になりながら読む。飛び上がり浮遊して着地して歩くみたいなイメージで読み進める。
この作品は最初普通にそれを繰り返していたが、後半浮きっぱなしな感じがした。現実のエピソードも出ているはずなのだが、誰かの目を通して(フィルターを通して)見ている感じ? なので、話の進め方が三人称にも関わらず、神視点の一人称のようで、所々強引で独りよがりっぽく見えた。
後半部分の書き方が増えると読みにくくなっていたと思う。全編通して同じ調子で書いて欲しい。
青年が結局何の仕事をしたかったのかor素性がはっきりしなかったのが気になる。
ついでに業界で有名だったやり手の攻がリストラされたのが噂になっていたのなら、誰か自分の所の会社に誘わなかったんだろうか。やり手の社員なら会社の外に知り合いも居そうなものだが。
他の作品も読んでみたいと思った。次も期待。
初恋とハッピーエンド(小説ビーボーイ10月号)市村奈央
中学時代からの同級生で2年前から同棲を始めた美容師の攻とピアノ講師の受。ある時攻から結婚の代わりに養子縁組がしたいと言われ…みたいな話。
普通。話のテーマもキャラも雰囲気も嫌いでないがぱっとしないというか華がないというか。感想は前回と殆ど変わらない。話に厚みがないので、これからどうなるんだろうというわくわくする感じがない。
好みの系統なんだけど、このままでは単行本が出ても買うかどうかは微妙。
今回で4度目なので次ぐらいで感想を載せるのはやめよう。
臆病な背中(ディアプラアキ)おのにしこぐさ
大学生の主人公は部屋で飲み会をしている時に友達であるはずの同級生から自分はゲイであると、そして主人公が好きだと告白され相手の事が気になるが…みたいな話。
悪くないと面白かったの間くらい。同級生カプ。押し倒されているが最後まで行ってないのでこの表記。相手に告白され戸惑い、気にするようになって、相手にひかれていき。という過程がゆっくりと書かれている。大学生らしい恋愛話が楽しめた。どのキャラも立っていて好感が持てる。
エピソードの一つ一つを積み重ねていくような書き方だが、単調で文末が同じ締め方が繰り返されるため、飽きたりだれたりする人もいるかも。私もよほど好みな内容でないとだれたと思う。
この作家さんは新人さんではないようなのだが、あまり名前を見かけなかったので一応書いてみた。前のディアプラに載っていたようだが、覚えていない。
この話が続編のHまでの書き下ろしつきで単行本になるのなら買いたい。次も楽しみ。
最近の花丸投稿者は、心にヒットしない。古くさかったり文章がアレでも、何か一つ、心に残るエピソードや言葉やキャラの行動があれば、嗅ぎ分けてしつこく追うのだけれど。
これまでの花丸出身の人はそうやって出会ってきたが、ここ最近はどうもその出会いがない。寂しい。
2004年09月29日(水)
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