眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。


 ボーイズ小説・夏の雨と天使の庭:菱沢九月

ボーイズ小説・夏の雨と天使の庭(ラキアノベル)菱沢九月

両親と幼なじみに死に別れ大きな屋敷でひっそりと暮らしていた受の元に、幼なじみの友人を名乗る男・攻がやって来る。幼なじみの代わりにしばらく屋敷に滞在することになり…
気になる作家さんなので買ってみた。悪くないと可もなく不可もなくの間くらい。
受は父親が物理学者、母親が作家の一人息子。2年前に両親が死去。子供の頃から殆ど屋敷を出たことが無く暮らしている箱入り息子。買い物一つしたことがない。綺麗な顔立ち。浮世離れした性格。攻はフリーターをしつつ世間を放浪する風来坊。野性的で強い瞳。身の回りのことは一人で出来る。背中にワシのタトゥー。
あらすじに受は「ふわふわとひとり」とあったが本当にそんな感じの生き方をしている。大筋は家族運が無く浮世離れしてた性格の箱入り受が攻と出会って恋を知って外に眼を向けていくみたいな話。ルビーの「だまって」の2冊のシリーズのカプに雰囲気は似ていると思った。特に受のモラトリアムってるような夢の中で生きているどっちつかずな曖昧な性格が。
前半半分がゆっくり進みすぎたというか、なかなか受に感情移入できずだれていたが、後半はそれなりに面白いと感じ始めていたところで終わったので物足りない感じ。終わり方はこれで良かったと思うけど。
不思議少女が都合良く出てきたり、幼なじみの存在意義が今ひとつ薄い気がしたり、気になる部分はある。
頭も容姿も生活にも恵まれ物欲も無く失敗しても捨てる物がない受は、ある意味強いが、読んでいてつまらないと思った。最初から弱みがないと萌えないというか。なので攻が好きになった、弱みが出来た後の部分をもう少し書いて欲しかった。
どちらかというと受を昔から世話していた父親の秘書(?)である脇役の話の方が興味を持った。書いてくれないだろうか。
屋敷。ふわふわ。不思議系。風来坊20代?×お坊ちゃん20歳。

2004年08月26日(木)
最新 目次 MAIL HOME