眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬

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 ボーイズ小説・プリンスフォーチュンお気に召すまでV:池戸裕子

コミケのパンフを買ってきた。マイジャンルは相変わらずじりじりと数が減っている。いつものことだけれど。



ボーイズ小説・プリンスフォーチュンお気に召すまでV(アイスノベル)池戸裕子

エリートコースをドロップアウトし、ホストまがいのことをしていた攻は、箱入り少年・受の遊び相手に選ばれる。受は占いが大きな力を持つアジアの国の王位継承者で17歳の誕生日に結婚相手を決められて…
よく買う作家さんなので買ってみた。微妙。
受は西アジアの王位継承者。国王の弟である父親が日本に留学中結婚して生まれる。幼い頃から外に出して貰えず自分が醜いと思いこんでいる。実際は可愛い系。うぶで世間知らず。占いが得意。先祖の生まれ変わり?
攻は実家が資産家で頭も顔も良くエリートコースを歩んできたが退屈して途中でドロップアウト。今はホストまがいの事をして悠々自適に暮らしている。占いで選ばれ受の話相手に。世慣れていて何事にも本気になれない。
最初は純真無垢な少年と世間ずれしたホスト青年の不思議ほのぼのを楽しむつもりだったのだが、受の前世というか先祖の霊が出てきてとりついた辺りから怪しくなってきて、首傾げている間に終わってしまった感じ。
以下激しくネタばれにつき注意。

アジア小国の王子様やら占いの結果が絶対で男の婚約者がいるというだけでも設定詰め込み過ぎだと思ったが、受が先祖の王子様の霊に憑依されたあたりからわやくちゃになってきて迷走した感じ。設定を詰め込んでもちゃんと料理出来るならいいのだが、元々のほほんとした感じのほのぼの系の作風のこの作家さんが書くとものすごくへぼくなる。
内容を詰め込みすぎていてどこにポイントを絞ればいいのか分からず、全体的にメリハリがないまま漫然と話が進み終わっている。話を進めるばかりで受と攻の良さがあまり書かれておらず、こちらに伝わってこない。
出てくるキャラは、この作家さんが書く人が良さそうなタイプで、好感は持てるのだがそんなタイプのキャラが陰謀だの前世だのでどたばたするとお茶の間コメディのよう。お茶の間コメディが悪いわけではなく、全体的に呑気に見えるというか。
後書きにもこの手のものははじめてぐらいに書く話とあったし、他でもあまり見ないようなタイプの話なので、そのチャレンジ精神は買いたいが正直少しつらかった。設定を2/3ぐらいにしてさくっと書いてくれた方がもう少し楽しめたかも。
また設定が合えば買ってみる。
前世ネタ。ほのぼの? ホスト28歳×少年17歳。エセファンタジー? 受の父親カプ有り。

2004年07月21日(水)
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