眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・ ヴァージンクルーズ:春原いずみ/無敵の探偵:久我有加
「無敵」を読んでいて思ったのだが、ボーイズの社会人もので、便利屋と探偵の職業には殆ど萌えない。法律に反するのは論外として、どんな職種にもそれなりの制約があると思うのだが、この二つは仕事内容が何でもありっぽいところが、つまらないと感じるのかも。
ついでに言うと、明治以前設定のボーイズに萌えないのも、自分の萌えツボである部分に制約がないからかもしれない。どんな上手い作家さんが書いても、萌えがぴくりともこない。>明治以前。
こうして省みると私の嗜好は一応一貫している気がする。分かったからといって、何の益にもならんのだが。
もう一つついでに、既刊を揃えていても感想で「殆ど買う」や「よく買う」作家さんと表しているのは、上の明治以前設定の作品は買わないかもしれない作家さんだから。明治以前の設定でも気にせず買う、本当のデフォ買い作家さんは今のところ多分二人。
ボーイズ小説・ ヴァージンクルーズ(ショコラノベル)春原いずみ
ホテルで働いている受は、元上司の誘いで豪華客船のスタッフになる。3ヶ月の航海中さまざまなことがあるが、ピアニストとして乗り込んでいる攻にちょっかいをかけられて…
最近の本はよく買っているし、設定に興味があったので買ってみた。今ひとつ。
受は6歳までイギリスで過ごし、その後日本の祖父母の家で育ちホテルグループに就職。コンシェルジュをしていたが、客船のクルーになる。童顔で親切。人好きする性格。祖父母から華道、書道など習う。
攻は本格的なクラシックからイージーリスニングまでこなすピアニスト。日本人の名前だが、ダークブロンドに緑の瞳で日本人離れした王子様のような容姿。女性にもてる。受をからかうのが好き。
設定に興味が有り、船内の仕事も資料を読んで書いたっぽく面白そうだったのだが、構成のバランスが今ひとつ。
カプの恋愛話は途中から急にクローズアップされた感じ。一応最初の方から攻からアプローチはあったが、受が色恋を考え出し、その象徴のような人魚姫のエピソードがでてきたのが、残り1/3になったぐらいで唐突な感じがした。受の初恋もその時に急に出てきたし。
先輩や攻との恋愛感を語る会話が、観念的というか、作家さんだけが分かっているような抽象的な内容で、何が言いたいのかよく分からない部分もあった。もう少しかみ砕いて分かりやすい会話をしてほしい。
以下ネタばれ含むので注意。
攻は受がホテルで働いていた時に一度変装して近づき、舟に乗った後はピアニストとして乗っているが、何故変装して近づいたのかその理由がよく分からなかった。後になってエピソードに絡んでこないし、素直に舟に乗った時に初対面で良かったのではないか?
しかも受は間近で顔を見たのに同一人物であるとなかなか気付かない。一応ホテル勤務で接客をして優秀な設定であるのに、そんなに気付かないものなのかと思ってしまった。
ついでに受の元上司も男と付き合っているのだが、後から続編か同人で話がでてきそうな感じ。
も一つついでに、攻が正体をばらした時に自分の事を「どら息子」と言っていたが謙遜ではなく、本当にどら息子だったので、「少しはお前も働け」と思ってしまった。
こちゃこちゃ書いているが、キャラは嫌なタイプではないし、話も悪くない。しかしもうちょっとこう…と思う内容だった。
又次も設定が合えば買ってみるつもり。
豪華客船もの。ピアニスト20代後半〜30代頭?×クルー20代半ば。殆どでてこないけど別カプ有り。
ボーイズ小説・無敵の探偵(ディアプラ文庫)久我有加
受の勤める探偵事務所にバイトとして高校時代のライバル・攻が入ってきた。高校時代ずっと絡んできた攻に最初は反発を覚えるが、高校時代と変わっていることを知り…
雑誌掲載2本と書き下ろし1本の計3本。ほぼ買っている作家さんなので買ってみた。割と面白かったと悪くないの間ぐらい。
受は母子家庭。母親は数年前に事故で亡くなり天涯孤独。高校を卒業して探偵事務所に入る。地味だが綺麗な顔立ち。頭が良く運動も出来る。母子家庭なので目立たないようにしていた。眼鏡受。意地っ張り。
攻は受と同じぐらい頭が良く運動も出来る。実力が伯仲している。力は攻の方が強い。大学卒業後受と同じ事務所に入る。実家も探偵事務所をやっている。顔がよく女にもてる。大型犬攻。感情に素直。我慢強い。
1話目を雑誌掲載時読んだ感想は、確か、文章かたっ。読みにくっ。萌えないっ。だった。
それがここまで感想が上がったのは、この作家さんの作品に慣れたのと許容が変わったのと、掲載時より腕が上がっているからか。
私は硬い地味な文章が好きだが、この作家さんの硬さはまた少し違う。ただ今回も内容の硬さが残っているためか、作品世界に入るのに時間がかかった。エンジンかかると楽しめたけど。
ついでに、雑誌読みの時も同じ事を感じたのだが、天涯孤独になった受が探偵を天職と言うのはいいのだが、たまたま最初にその仕事をしたからであって、探偵のこういうところにひかれてという意義があまり感じられなかった。なので、受が思い詰めて「俺には探偵しかないー」みたいなことを考えても、今ひとつ親身になれなかった。
この作家さんの書くカプの性格は、他の作品とも何となく共通するものがあるような。攻が受を好きだと自覚してからの我慢強さや、好意を全開に表してくるところは好み。受とHした後「幸せで死にそう」みたいな笑顔を向けるところとかはツボ。
1話目は攻と再会告白され驚くところで終わり、2話目は攻との関係に悩みくっつくところまで。3話目で新婚のように甘くラブラブで(バカップルではない)受の父親関係の話が出てくるつくり。2話目の受が攻の事で悶々と悩んでいる姿は萌える。
この作家さんのHシーンは好み。ねちっこい。
次は「なんでやねん」の社会人編なのかな。次も楽しみ。
高一で出会い25歳で終わっている。10年の付き合い。恋人になったのは22歳から3年ぐらい。同級生カプ。探偵もの。
2004年06月19日(土)
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