眼花、井に落ちて水底に眠る
坂瀬
日記&BLの個人的感想。ネタばれ基本。まずは下のリンクのHOMEへ。
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ボーイズ小説・ずっと、初恋:名倉和希/笑わない恋人:池戸裕子
ボーイズ小説・ずっと、初恋(クリスタル文庫)名倉和希
父親の入院で実家の酒屋に戻った大学生の受は、実家の店で働く攻を見つける。中学高校時代同じ学校で片思いをし続けていた相手の存在に押し込めていた恋心が抑えきれず…
表題と続編2本の計3本。たまに買う作家さんなので買ってみた。可もなく不可もなく。
受は大学生。ファッション雑誌のモデルのように整った顔立ち。酒屋の一人息子。ゲイ。中二の時に攻に片思いし、それを振り切るために何人かと付き合ったが忘れられない。周りの事に眼を配れる。攻は寡黙で不言実行。空手で鍛えられた体。伸びた手足。真面目で面白みがない性格。
話の大筋は中学の時から好きだった相手に大学で再会し、有為曲折あって両思いになる話。設定は嫌いでなく良い時間つぶしの小品になるかと思ったが、受の性格が微妙で作品にのめることが出来なかった感じ。
攻の事が忘れられずセフレを作るのだが、現在のセフレを邪険にしすぎて何とも。セフレは気が利かないけど悪い人間ではなく、浮気をしているわけでもなく、割り切った関係なのは承知の上で受を慕っているのに、受は攻を思うあまりに邪険にしすぎて可哀想になってきた。
なんじゃこれは! と投げるほどではないが、そこらへんに好感が持てずに楽しめなかった。基本的には嫌な話ではない。受の性格さえ何とかなれば、普通に楽しめたかも。攻の事を考えるひたむきさは嫌いではないのだが。
中学生からの知り合い。片思い7年。同級生カプ。アルバイト×大学生。酒屋。
ボーイズ小説・笑わない恋人(ショコラノベル)池戸裕子
健康食品会社で働く受は、先輩から引き継いだ顧客・攻がサプリメント漬けの生活をしていると知り、食生活や習慣を改善しようと頑張る。そんな受を気に入った攻は、受を愛人にして側に置くと言い…
よく買う作家さんなので買ってみた。それなりに面白かった。
受は会社員。明るくて元気。気になる人を放っておけない。世話好き。童顔。一生懸命。真面目。攻は大物の庶子として成長する。母親は愛人。バーやクラブを任され店をいくつか経営している。食や他の欲が希薄で煙草、酒、珈琲、サプリメントで生きている。笑わない男と呼ばれている。感情を殆ど表に出さない。喧嘩は強い。裏の世界で生きてきた。
全体的にほのぼのとしたドメスティックな雰囲気で和んだ。ほどよく受のペシミスティックな悩みと健気な部分を楽しめて、受が大切だけどなかなか表せない不器用な攻のかわいさを堪能した。
最期の二人がくっつく下りが、もってまわって整理されていないというか分かりにくかった。それまでは楽しんでいただけに残念。
受が愛人として囲われた後もサプリメントの仕事は続けたいと、攻の店で働いている人に営業するのだが、オーナーの愛人に勧められたものは断りにくいと思うので、そこらへんは受も計算していないと分かっていても、自立しているようには見えない。ついでに最期の方で受は会社に行っているように見えなかった。行ってたんだろうけど。
この作品を楽しめたのは、あくまで個人的な萌えツボにはまったからで、客観的によく出来た作品かと訊かれたら首を傾げると思う。
この作家さんの書く闇社会は、やはりぬるいというかそれっぽくないというか。作風だと思って気にしないことにする。
次も設定が合えば買ってみる。
複数の店のオーナー20代後半〜30代頭×新入社員23歳。一応社会人もの。ほのぼの。ドメスティック。
2004年06月18日(金)
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